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ブックマーク / shinka3.exblog.jp (5)

  • ヒトは遺伝的多様性が高いので近親交配が危険 | 5号館を出て

    オープンアクセス誌の中で、無駄に厳しい査読をしないということで、ある意味で心配もされていたPlosOneに、またおもしろい論文が載りました。 The Role of Inbreeding in the Extinction of a European Royal Dynasty 日語でのニュース報道もあったので、ご覧になった方もいるかもしれません。 スペイン・ハプスブルク家、断絶の原因は「近親婚」か 研究結果 せっかくですので、論文を中心にご紹介してみます。ただし、私は世界史に(も)弱いので、歴史的記述には誤りがあるかもしれませんので、ご指摘願えると幸いです。話の内容は、日でも結構有名な顎と下唇を持ったハプスブルグ家の家系、特に1700年に途絶えたスペイン・ハプスブルグ家のことです。 これは最後のスペイン国王であるカルロス2世で、Wikipediaによると「先端巨大症のため、咀嚼に影響

    ヒトは遺伝的多様性が高いので近親交配が危険 | 5号館を出て
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2015/07/11
    「繰り返された近親結婚の結果として誰にでも2つあって片方が変異を起こしても大きな影響を与えないですむ遺伝子の両方に変異を持つ(ホモになる)ということが起こりやすくなったと考えられています。ハプスブルク
  • 札幌も花 理研騒動に対する最後のコメント | 5号館を出て

    にもかかわらず、ちょっと心は沈んでおります。 今朝見た朝日の記事にかなり衝撃を受けてしまいました。例の「理研騒動」で処分を受けることが想定されている側の弁護団の弁明書が報道陣に公表されたという報道です。その中で投稿した論文原稿に対して戻ってきたコメントへの対応について書かれた部分があるのですが、少なくとも科学をするものとしては「常軌を逸した」態度と言わざるを得ないことが書かれていました。 例の論文はNatureに投稿される前に、Scieneなどにも投稿されていたということなのですが、Scienceの判断はリジェクト(つまり、再投稿不可)だったのですが、それに対してこんなことが述べられています。 ・サイエンス誌からのメールでは、論文が却下されただけでなく再投稿が許可されていない。コメント(指摘)を精査することは通常ない。再投稿できないのであれば、意味がないからだ。 我々はたとえリジェクトされ

    札幌も花 理研騒動に対する最後のコメント | 5号館を出て
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2014/05/28
    「もはや共著者全員で共同正犯として責任をとってもらうしかないと思います。彼らにとってScienceやNatureに掲載されることだけが大事で科学者として誠実に科学に向き合うという姿勢が見えてきません」
  • 原発に賛成でも反対でも | 5号館を出て

    今回の福島原発の事故を受けて、原発をどうするかという議論が、国内のみならず世界中で盛んになっています。ドイツのように一気に原発反対に世論が動いたと言われている国もありますが、当事国である日ではちょっと意外ですが、原発反対に国論が大きく振れたとまでは動いていないと報道されています。 原子力発電が扱いにくい技術であることは、賛成派も反対派も共通した認識があるようですが、もっとも大きな議論の焦点になっているのはどうもその「経済性」であるようで、今までは原子力によって作られた電気が「圧倒的に安い」ということと、化石燃料のように発電によって大量の二酸化炭素を放出しないところが強調されてきており、少なくとも今回の事故が起こるまでは、原発は「安くてクリーン」な発電方式ということが半ば「常識」として敷衍していたという気がします。少なくとも日ではそうだったと思います。小さな事故があったり、ちょっと大きな

    原発に賛成でも反対でも | 5号館を出て
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2011/04/25
    農業・畜産・水産・観光以外に製造業界も東京電力に対して損害賠償訴訟起こしてもいいんでないか? とオモウ。
  • 発電所で起こっていることは隠せても放射線は隠せない | 5号館を出て

    原子力発電所から漏れ出る放射性物質は、たとえ「微量」でもすぐに全国あるいは全世界レベルで検出されるようになるので、たとえ地上も空も立ち入り禁止区域になっている発電所で起こっていることがわからなくても、発電所で放射能漏れを伴う深刻な事態が起こった場合にはそれを隠すことはできません。逆に、発電所で起こっていることが発表されないにもかかわらず、全国レベルで観測される放射線レベルの異常があった場合には、逆に発表がためらわれるほどの状況であることがすぐに露呈してしまいます。 おそらく今朝(3月21日:注)の未明にそうした事態が起こったのではないかと思われます。 これは、ryugo hayano (@hayano) さんが佐々木、初田、永田、早田さんとともに、文科省の発表したデータを見やすくグラフ化してくださったものです。 3月16日に急激な上昇を示した茨城県で、今日の未明から検出される放射線量がまた

    発電所で起こっていることは隠せても放射線は隠せない | 5号館を出て
  • イギリス沿岸でシャチが種分化中(とBBCが言っている) | 5号館を出て

    BBCニュースで仕入れました。 Two killer whale types found in UK waters イギリス沿岸に生息するシャチに2つのタイプがあることがわかったという記事です。同じ場所に住んでいるのに、異なるグループとして認識されるということは、シャチ同士でそれぞれのグループを認識しているということになり、交配もグループ内で行われていることがはっきりすれば、それは生物学的には別種として区別されるということになります。 私のわずかな知識によれば、英米で killer whale (Orcinus orca) 殺し屋クジラと呼ばれているシャチ(これはアイヌ語だそうです)は、世界中で1属1種だけだと思っていたのですが、この記事とそのもとになっている雑誌 Molecular Ecology によれば、イギリス沿岸だけでもどうやら別種といえるくらい異なったシャチの集団が2つあるらし

    イギリス沿岸でシャチが種分化中(とBBCが言っている) | 5号館を出て
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2010/07/01
    いずれにせよ、こういう問題では研究者が真面目に取り組むとどんどん「種」が増えていくという傾向があるようなので、これから新たな種の発見が続くのではないでしょうか。 観客のひとりとしては、楽しいので大歓迎
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