黒川博行氏(川口良介撮影)安倍晋三元首相の銃撃事件で、殺人罪などで起訴された山上徹也被告が今後法廷で何を語るのか、多くの人が注目しているだろう。ただ、犯行動機や生い立ちはすでに報道などで一定程度明らかになっており、本人が話したところで新しい事実が判明することは乏しいのではないか。 個人的には安倍氏を自作の銃で襲撃した理由について注視している。犯行に使用した銃は銃身内にライフリング(らせん状の溝)がなく、弾道が安定しなかったはずだ。試し撃ちをしていたとしても、なぜ弾がどの方向に飛ぶかも不明瞭な銃を作って襲撃しようと思ったのか不可解に感じる。ほかに銃を入手する手段がないか考えなかったのだろうか。 事件が社会に与えた影響を被告自身がどのように捉えているかという点も気になる。事件をきっかけに、政治家と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との接点が公になり、高額献金などの問題で教団は批判にさらされ
安倍晋三元首相の銃撃事件は13日、殺人や銃刀法違反罪で山上徹也被告(42)が起訴され、真相解明の舞台は余罪の捜査を残して法廷に移る。歴代最長政権を担った元首相が街頭演説中に襲撃された異例のテロ事件とはいえ、被害者はあくまで安倍氏1人。今後、公判前整理手続きで争点が絞られていくが、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)への恨みに端を発した動機が量刑にどう影響するのか、死刑判決の適否を含めて注目される。 聴衆の前で銃撃した山上被告の犯人性は明白で、審理は刑事責任能力の有無や量刑が中心になるとみられる。旧統一教会への恨みが安倍氏の狙いに転じたとする動機には不可解な面もあり、検察側は起訴前に鑑定留置を実施し、刑事責任能力があると判断した。これに対し、弁護側も心神喪失による無罪や心神耗弱による刑の減軽を求め、公判前に精神鑑定を請求する可能性がある。 鑑定留置のため奈良西署から移送される山上徹也容疑者
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