朝日新聞(新聞社)が小川榮太郎(文芸評論家)と飛鳥新社(出版社)を訴えた裁判の判決文が公開されている。 判決全文 (asahi.com) 結論から言うと、形式要件では朝日新聞の記録的な大敗。ここだけ聞くと「名誉毀損裁判は1円でも賠償金を取ったら勝ちだ」とのおめでたい価値観の持ち主でなければ絶望する判決。しかし、朝日新聞は「我々の主張がほとんど認められた」と述べている。これ、判決文読まないと、朝日新聞が頭のおかしい集団ととられる。 一方の小川氏と飛鳥新社の立場だと喜べない判決。 以下、論評。 どういう裁判かというと、 「小川氏が飛鳥新社の書籍で朝日新聞の名誉棄損をした。5000万円を払え。新聞に謝罪広告を載せろ。」と要求し、5年も争っていた。 判決は「小川と飛鳥新社は朝日新聞に200万円払え。それ以外の訴えは斥ける」 それ以外と言っても、新聞での謝罪広告なので、そんなのはなかなか認められない