ソフトバンクのインフラ戦略上の強みは、他事業者の買収で取得した周波数帯、基地局スペース、そして技術が活用できること。高密度置局が可能なAXGPの活用はネットワーク品質競争を勝ち抜く鍵となる。 iPhone 5s/5cの販売開始から約1カ月後の2013年10月31日に開かれた第2四半期決算発表会で孫正義社長は、ソフトバンクのスマートフォンの通信品質が大きく向上したことを強くアピールした。 具体例として挙げられたのが、東京・名古屋・大阪でソフトバンクのiPhone 5を利用した場合の平均スループットだ。昨年春から夏にかけて一気に2~3倍となり、9月時点では3社のスマホの中で最も速度が出る状況になっているという。 スループットの大幅な向上を可能にしたのが、ソフトバンク自らの2GHz帯と2013年初頭に買収を完了したイー・アクセスの1.7GHz帯の2つのネットワークを利用して提供している「Soft