text by Kazuo Imai 今井和雄 小杉さんご逝去の悲報に接し、心より哀悼の意を表します。 私はこの悲報を聞いて動揺しました。 そして、小杉さんが私にとって大切な存在だったのだと改めて感じています。 私は1971年頃に日比谷野外音楽堂で偶然にも「タージマハル旅行団」を観ることになりました。その頃の私は、 いろいろな音楽にはそれぞれモデルがあって、そのコピーをすることで音楽が作られているように思えて、何か自由ではないと感じていました。しかし、「タージマハル旅行団」の演奏は、竹棒をカラコロと落としたり、小さなクッションをパタパタ叩いたりと、一見では音楽と思えない行為を音楽として演奏していました。それを観て私は、音楽をする時は何をやっても良いのだと確認できたようで嬉しくなりました。その体験はいまでも忘れていません。 その後「20世紀の音楽をたのしむ会」というシリーズのコンサートに「タ