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ブックマーク / bungeishi.cocolog-nifty.com (13)

  • あったはずの日本語ラップの可能性(ギドラメソッドで失われたもの) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「最近読んだ」 司会者「日語ラップ関係ね」 kenzee「ユリイカ6月号は「日語ラップ特集」テレ朝「フリースタイルダンジョン」以降のラップブーム再燃が背景と思われる特集。とはいえ、KOHHのような新世代のアーティストやSEALDsのメンバーとKダブシャインの「ラップと社会運動」の対談もある。ラップの今のジャーナルだ。もうひとつはツイギーの自伝「十六小節」(ele-king books)マイクロフォン・ペイジャー、カミナリといった日語ラップの黎明期からシーンを支える重要人物の半生の語りおろし。どちらも一気に読んでしまった。とくにツイギーのほうは上質な青春小説のような一冊。ラップに興味ない人でも充分に楽しめるハズだ。多数の若かりし日の秘蔵写真が掲載されているが、20歳ぐらいですでに超然としたオーラが漂っている。特別、ギャングスタ的にキメまくっているワケでもないのに、ていうか

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  • ナガヒロ具合悪いんだからふざけんじゃねーぞ事件(前回の続き) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「いよいよ「レッド」(山直樹による連合赤軍事件漫画化。講談社「イブニング」連載中)も遠山批判まできたか…」 司会者「じゃあ時間的にはあと1ヶ月ぐらいで浅間山荘ですか」 kenzee「この1ヶ月が長いんだよ。こっからバタバタ10人ぐらい殺されるので。ところで7月25日のDOMMUNEにてSNOOZERの廃刊記念イベントやってたの観ました? 田中宗一郎さん始め野田努さん、磯部涼さんとか岡村詩野さんといったSNOOZERに深く関わったライターの方々のトークとタナソウさんのDJプレイという二部構成だったのだが」 司会者「ハッ!音楽ライターみたいな話題や!。そういうブログ記事をキミが書く日を世間は待っていたのだよ」 kenzee「で、そのトークのなかでタナソウさんから「後期SNOOZER編集部はさながら浅間山荘のような状態だった」と表現していて皆さんも(笑)みたいな場面があったんです

    ナガヒロ具合悪いんだからふざけんじゃねーぞ事件(前回の続き) - kenzee観光第二レジャービル
    txmx5
    txmx5 2016/01/20
    SNOOZER, 連合赤軍, 自意識
  • 戦争に反対する唯一の手段は(小西康陽「ぼくは散歩と雑学が好きだった」朝日新聞社刊) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「で、ボク今すごい田舎に住んでるんですよ」 司会者「らしいですね」 kenzee「国道とかによく鹿とか走ってます。原チャリなみのスピードで」 kenzee教授「野生のね」 司会者「全然カンケーないんですけど「野ブタ。をプロデュース」ってヘンですよね。野生のブタは猪ですから」 kenzee「で、お家の周りに文化的なモノがなんにもなかったんですよ。5年前に引っ越してきたときは。カフェだのバーだのクラブだのレコ屋だの古屋だの、そういうものが.。スーパーとガソリンスタンドとホームセンターがあるだけです」 kenzee教授「キミも20代半ばまでは千日前で(大阪・ミナミ・グリコの看板のある筋の隣の筋)働いてたのにねえ」 kenzee「泣きそうでしたけどね。山とか川とか田とか小学校一年生で習う漢字しかなくて。ネットがあって良かったです。会社まで片道10キロですよ」 司会者「クルマで移動です

    戦争に反対する唯一の手段は(小西康陽「ぼくは散歩と雑学が好きだった」朝日新聞社刊) - kenzee観光第二レジャービル
  • kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「前回の続き。小沢健二さんの歌詞とはなんだったのかのその2。前回、村上春樹のデビュー時における日小説へのアプローチと実験の話で終わった。村上はデビュー作をまず、タイプライターで英語で書いた。それを原稿用紙と万年筆で自分で日語訳していった。結果、今でも議論の分かれる「乾いた文体」が生まれたのである。まず、すでにアルフレッド・バーンバウムによって英訳されたデビュー作「Here The Wind Sing」から有名なチャプター11のシーンを読んでみよう。N・B・EポップステレフォンリクエストのDJのオープニングトークだ」 DJらしいカッコいい響きの英語であることがおわかりいただけるだろう。英語の優れた点は「Greatest Hits Request Show,~NEB Radio」のようにルーズな発音だとあまり意識しなくても簡単に韻が踏めるところだ。この英語小説の作者は「カッ

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  • 「ネオ漂泊民の戦後」という本がでますヨ - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「アハハー!著者のボクでース」 司会者「ホントにあと2週間ぐらいで、出ちゃうんでしょ? 今のうちに解説しとかないと」 kenzee「書影ももうできている」 司会者「これは・・・。ちゃんと内容を反映したデザインなの?」 kenzee「「ネオ漂泊民の戦後ーアイドル受容と日人」ーアイドルと流行歌から見えてくる「ネオ漂泊民」の実像、日社会の「成熟」と「喪失」後の”母”を探して、というタイトルとキャッチなのだが、コレをボクは今年の2月から8月まで半年かけて書いていたのだった。きっかけはのあとがきにもあるように、ある日、花伝社の編集者の方からメールがきたのだ。内容をまとめると「あなたのブログのファンです。アレとかアレとか面白かったです」といった半ばファンレターのようなもので、ボクは「フムフム、この展開だと最後になにかの雑誌に2000字ぐらいのコラム書きませんか的な依頼、というオチに

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  • 検索ワード探す旅にでたらエライ昔のことまで思い出したヨ(最後に告知アリ) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「アハハー、気がついたら40歳になってたボクでース」 司会者「また太ったんじゃないのか? 運動しろよオ」 kenzee「速水健朗さんの都市論のインタビューあるじゃないですか。そのなかで「田舎は緑がいっぱいでエコ」みたいな言説っていまだにあるがしかし!実際には田舎ってクルマないと生活できないし、実は不経済で都会のほうがいろんなモノが集約していて結果、エコという話をされている。それね! 実はボクのような中高年にとっては重要な問題を孕んでいるのだよ。ボクは現在奈良県生駒市という地方の郊外に住んでいるのだけれど、職場も奈良市という隣町で移動はすべて50ccのカブでまかなえるという生活なのだ」 司会者「通勤も買い物も。たとえば映画を観る、とかは?」 kenzee「それもイオンで観るので単車で行ってしまう。こんな田舎に住んでるとどうなるか? 一歩も歩かなくなるんだね!」 司会者「その蓄積が

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    txmx5
    txmx5 2014/12/09
  • 可能性というよりリサイクル(武田将明「囲われない批評ー東浩紀と中原昌也」群像評論部門当選作)Part.3 - kenzee観光第二レジャービル

    …中原昌也ほど囲いにくい作家は稀である。例えばあるウェブサイトで公表された中原作品の感想(第14回三島賞をきっかけに)には困惑気味にこう記されているー「中原昌也の小説jの面白さーとくに一定の長さを無理に確保しようとしたかに見える「あらゆる場所に花束が……」の面白さが私にはまったくわかりません。(中略)「いま、「中原昌也の小説当に面白いのか」という問いを私より明敏なみなさんに発してみて、その答えをヒントに中原昌也を読み直してみたい。」と提案する。(囲われない批評) kenzee教授「これは2001年の中原・青山真治の二作受賞のときのコメントだ。この浅田彰の問いにすが秀美と渡部直己がリアクションするのだが、このウェブサイトは現存していて、今もフツーに読める。武田氏はこれだけの論客にこれだけ歯切れの悪い文章を書かせる中原とはナニモノ!?と興味を持つ。すが秀美はミュージシャンだの映画監督だのに

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  • で、やっと(武田将明「囲われない批評ー東浩紀と中原昌也」群像評論部門当選作) - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「で、やっと群像の評論受賞作に入れます」 kenzee教授「え~この武田将明氏の評論を読むに当ってお勉強した」 司会者「エ!? おっぱいパブにもキャバクラにも行かず、現代文学について研究していたのですか!? で、ナニを読んだんですか?」 kenzee教授「そのう、オレこの東浩紀って人についてあんまよく知らなかったんだよね。なんかライトノベルとかゲームとかアニメとかの批評やってる人ってイメージだけは持ってたんだけど「オレはカンケーない」と思ってたんだ。でもね、今回のこの「囲われない批評」とか、あとこのブログにリンク張ってくれてる人たちのサイトとか見るとさ、東さんって今かなりホットな人みたいね」 司会者「やめてくださいよ、まるで「今、Pufumeってのが売れとるらしいね~ところで彼女らはMAXとかとは違うのかね」みたいな必死でオヤジが若者におもねるみたいな興味の持ち方は」 kenzee教

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  • 大滝詠一さんの訃報を聞いて(注意…ダラダラした文章です): kenzee観光第二レジャービル

    司会者「大滝詠一さんが亡くなったそうです。享年65歳でした」 kenzee「ホントに今年はミュージシャンの訃報が相次いで、とくに日のポップスを作ってきた第一世代の人々が亡くなった。キーボーディストの佐藤博さんにはじまって年の瀬にムーンライダースかしぶち哲郎さん、達郎ドラムでオナジミの青山純さん、で大晦日に大滝さんの訃報て…。未だにネタとしか思えない。「ナイアガラ・カレンダー」の作者がこのタイミングで亡くなるなんて」 司会者「死因は解離性動脈癌ということです」 kenzee「とはいえ、9月には坂崎幸之助さんのFMのラジオにはゲストで出演されてたし、「「アメリカン・ポップス伝」をまとめなくちゃならん、ということで今は福生のスタジオで毎日ドゥーワップ聴いてるよ」という話をされていた。無論、2014年には1984年の、今となってはラストアルバムの「EACH TIME」の30周年記念盤の発表などの

  • リトル・ピープルの歌謡史(J-POP校歌編) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「宇野常寛さんの新刊「リトル・ピープルの時代」(幻冬舎)を読んだ」 司会者「今、話題の」 kenzee「400字詰800枚からなる大著だ。こんな立派なハードカバーの単行が批評でだせるなんてスゴイ」 司会者「じゃあ書評ブログらしく紹介してください。どんなですか」 kenzee「昔はビッグ・ブラザーだったが、今はリトル・ピープルだという話だ」 司会者「(コイツに聞くのがバカだった)あーナルホドね」 kenzee「アナタ、高校野球とか観ます?」 司会者「普通の社会人はそんなの観れません」 kenzee「私はまったくスポーツ観戦という趣味がない。子供の頃、親にイヤイヤ甲子園に連れられたことがあったが、ズーッとトランジスタラジオでMBS毎日放送「ありがとう浜村純」など聞いていた。どんな試合だったとかなにも記憶にない」 司会者「イヤな子供だなあ」 kenzee「前に一度速水健朗さんにお

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  • 日本語ラップと自分探しその2 - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「でもアレですよね、kenzeeも結構言うこといきあたりばったりですよね」 kenzee「エ? なんで」 司会者「オレはマルクス主義者とか言った舌の根も乾かぬうちに「酒場で岡林とか歌われたら酒がマズくなるなあ」とか」 kenzee「でもいるんだよ、たま~にそういうオヤジが。「今日の~仕事は辛かった~あとは~焼酎あおるだけ~」って山谷ブルースとかの人が。どうせ仕事がおわりゃお払い箱さ、今じゃ山谷が故郷、でもビルも道路もオレたちがいなきゃ建ちゃしねえ、誰もわかっちゃくれねえか、と」 司会者「確かに盛り下がりますね。山谷ブルースは1969年の曲で高度成長のピークで万博を控えた年のヒットでした。そんな好景気に沸く社会の裏側を歌った歌なんですね」 kenzee「40年たっても社会構造ってあんまり変わってないんだなあ。派遣村は山谷よりヒドイ気がするし。で、「Grateful Days」の続きなん

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  • 童貞ミュージックとヤリチンミュージック(J-POPと自分探しPart.9) - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「速水さんから大変に愛のこもったトラックバックをいただきました」 kenzee「イヤー嬉しいですね。ていうか速水さんて「オレはミスターファスト風土」とか言うワリに都会モンだよね」 司会者「瀧見憲司とか神田朋樹のラブ・パレードにフツーに通っていたとは!」 kenzee「スチャダラのLBまつりの打ち上げなども目撃していたのだろう! イエローにおけるU.F.OのJazzin'、DJ BARインクスティックにおける小林径、荏開津広、田島貴男のミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ、橋徹ののサバービア・パーティーなどにも通っていたに違いない。そしてオレはどれも実際に見たことない」 司会者「プッ。kenzeeって所詮田舎者だからなあ。奈良生まれ渋谷系育ちヒョロそうなヤツは大体友達だからなあ」 kenzee「で、そんな全身小説家ならぬ全身渋谷系の速水さんが「渋谷系はニューヨークの動きとのリンクだ」

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  • サクラップとゼロ年代(J-POPと自分探しPart.6) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「前回、櫻井翔ソロ曲「HIP POP BOOGIE」を聴いていただきました。あのリリックのスゴイところはまったく従来の「ストリートの論理」が通用しない「ジャニーズアイドル」という立場を見事に逆手にとった姿勢なのだ。 大卒のアイドルがタイトルを奪い取る マイク持ちペン持ちタイトルを奪い取る HIP HIP POP BEAT YO ステージ上終身雇用 これは慶応幼稚舎からエスカレーター人生を歩んできたボンボン櫻井にしか書けないパンチラインだ。「マイク一で夢をつかむ」という陳腐な物語を見事に相対化し、オルタナティブの設定に成功している。 What's Goin' On なにか違うと思わないかい? あんな大の大人が罵り合い大会なんてぼくらは見たくないんだい こうなりゃもう、おう咲き乱れる 業の方々顔しかめる(櫻井翔「HIP POP BOOGIE」2008年) これはおそらく日のヒ

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