実録 関西パンク反逆の軌跡 第1回 2021.01.01 COLUMN FROM VISITOR 初めまして。関西パンク史家の西村明と申します。私は雑誌DOLLにこのコラムと同名の連載を持っていました。関西パンク・ムーブメントの当事者にインタビューする内容でした。ところが同誌は2009年8月号で廃刊。新しい発表場所が見つからないまま11年が過ぎました。此度スマッシュウエストの南部裕一ボスのご厚意で企画が復活する事に。感謝の気持を込めて初回は南部氏との出会いを書いてみます。 1979年、私はスーパーミルク(写真 1979年京都大学11月祭 軽音茶屋にて)というパンク/NWバンドのベーシストだった。バンドは京都大学軽音楽部に所属していて西部講堂に向かって右側にあった部室で週に2回6時間は練習していた。部室は木造で音は外に漏れ放題だった。 10月のある日、私達が練習しているとアーミー・ジャケット