2006年4月2日。全国屈指の進学校、私立開成中学3年の男子生徒(当時14歳)が東京都北区の自宅マンションから転落し、亡くなった。即死だった。なぜ――。警視庁の捜査でも解明できなかった。「原因が今も分からないのは本当につらい。心はずっと、中ぶらりんのままです」と母は言う。転落死から18年。母が初めて取材に応じた。 【関連記事】 「自殺」から「転落死」へ異例の死因変更 捜査の経緯は? 開成の同級生にも18年解けぬ謎 「亮は希望でいっぱいだった」 死亡したのは一柳亮さん。母富美子さんと2人暮らしをしていた。 母から見ても、早熟な子だった。小学生でカフカやカミュ、松本清張などの小説を乱読する一方、運動会では応援団長、学芸会では主役を務めた。親しい友人も多かった。
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