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文庫に関するushiwatatのブックマーク (43)

  • 人の命は金になる『凶悪 ある死刑囚の告発』

    人を殺し、その命を金に換えるビジネスモデルが詰まっている。 借金にまみれた人生の破綻者、家族からも見放されたリストラ対象者、土地つきボケ老人、生命保険に入っている死にぞこないを見つけてきては酒に溺れさせ、面倒をみてやり、小金を貸してやる。最終的には、土地や預金通帳などを手にいれ、土地は転売してサヤをとる。不動産がなければ保険金だ―――良心ないし魂を売り渡せば、数百万が億になる老人ビジネス。 死刑囚が、獄中から、告発する。被害者は複数で、首謀者は娑婆にいる―――という話なのだが、設定だけ聞くと、よくできたフィクションだ。絞殺死体を焼却炉で燃やす件や、純度の高いウォッカを無理やり飲ませて殺す場面など、非常にフィクションであって欲しいのだが、恐ろしいことに、[上申書殺人事件]のルポルタージュだ。 告発者は元ヤクザで殺人犯の後藤。裏切りか報復か、抑えた筆致でも骨髄まで染みる恨み言に、読んでるこっち

    人の命は金になる『凶悪 ある死刑囚の告発』
  • 『小林秀雄対話集 直観を磨くもの』文庫解説 by 石原千秋 - HONZ

    「わかる」ことと「わからないこと」のはざまで 恥ずかしい思い出話からはじめよう。 私にとって小林秀雄の批評は高校生時代の愛読書だった。当時は文庫でかなり出ていたから、文庫にあるものはすべて読んだ。初期の「様々なる意匠」も当然読んだ。それで、文学青年でもあった担任の国語の先生に、「こんど、「ようようなるいしょう」を読みました」と、自慢げに報告した。一瞬間があって、先生は「そうか」とだけ言った。 大学生になればさすがに、これはこの批評が書かれた当時流行していたイデオロギーを「さまざまなる意匠」にすぎないと喝破した、小林秀雄の原点をなした批評だとわかった。高校生時代の恩師の「そうか」という一言がここで効いた。恩師が賢しらに「さまざま」だと訂正しなかったことが、私のその後の理解を深めたように思う。 教育は、こういうものかもしれない。今度、小林秀雄の「対話集」を読みなおして、彼の放言に近い言葉の数々

    『小林秀雄対話集 直観を磨くもの』文庫解説 by 石原千秋 - HONZ
  • 『名画の言い分』 - HONZ

    ミケランジェロ作の彫刻やモネの絵画を見たとき、私達は何を思うか。 実物から圧倒的なパワーは伝わってくるが、多くの人がもつ印象は、へえーとか、何かわからないけどすごいなあ程度ではないか。しかしそれは感性の不足ではなく、絵画の見方を知らないだけだ。 ではどうやって見ればよいのか?と思う人にとって書を強くオススメする。我々日人は、美術品は感性で好きなように鑑賞すればいいと思っている傾向がある。しかし書は「美術は見るものではなく読むもの」と断言している。筆者はカリフォルニア大学バークレー校にて美術史学士号を修得した西洋美術史家だ。 書によると、美術は理性的であることに重点を置いた西洋文明の産物だという。特に近代以前の西洋美術は、なんとなくの「好き」や「感動する」といった、感性レベルの鑑賞は見たことにならない。まずは西洋美術を生んだ政治/経済/宗教の歴史を理解し、作品を正しく見ようではないか

    『名画の言い分』 - HONZ
    ushiwatat
    ushiwatat 2013/05/13
    |モナ・リザも、美術史の中では美女として解釈された事はなく「テクニック」の美しさが評価されている|
  • gw07.net

  • チャトウィン『どうして僕はこんなところに』:たぶんぼく以外の人には理解できまい、とおそらく多くの読者が思う本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    どうして僕はこんなところに (角川文庫) 作者: ブルース・チャトウィン,池央耿出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/06/22メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 479回この商品を含むブログ (17件) を見る What am I doing here. 書の原題だ。そしてぼくはこの感覚を知っているかどうかで、その人の旅行者レベルがわかると思っている。旅先でふと思う、「オレ、こんなところでいったい何やってるのかな」という感覚。もはや具体的に「ピラミッドが見たい」とか「プラダ店でお買い物したい」とかいった目標もなく、なんだか面白そう、なんだかいまいるところが陶しい、なにかせき立てられるような気がする、そんな感覚に突き動かされて旅に出て、しばらくは目先の変わり具合に有頂天になりつつも、数日のうちにその興奮がさめて、あるときふと思うのだ。

    チャトウィン『どうして僕はこんなところに』:たぶんぼく以外の人には理解できまい、とおそらく多くの読者が思う本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    ushiwatat
    ushiwatat 2008/11/09
    イーフー・トゥアン『空間の経験 身体から都市へ』(ちくま学芸文庫、1993)。|ある空間が「密度が高すぎる」と「感じる」という現象は、空間の体積や土地の面積で人間の数を割った数字ではとうてい説明できない|
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  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080608-00000914-san-soci

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    ushiwatat 2008/06/09
    |新訳文庫の訳者は東京大学大学院准教授の野崎歓氏で、これを手厳しく批判したのは立命館大学教授の下川茂氏| 翻訳の良し悪しは難しい問題だけど、改訳したならせめて一言断りは入れるべきかな、とも思う。
  • 東京大学(英米文学)・阿部公彦の書評ブログ�:�『近代文化史入門』高山宏(講談社)

    →紀伊國屋書店で購入 「記念です」 ついに高山宏書評コーナー「読んで生き、書いて死ぬ」が終わってしまった。 内輪でやってると思われても何なので、あえて氏のを取り上げるのは避けてきたが、日の英文学を語るには避けられない巨人であることは間違いない。これでシリーズは終わりということだし、ちょうど良い機会。伝説的な『目の中の劇場』は品切れとのことなので、「超英文学講義」との副題のついた書を読んでみる。 さて。なぜ「超」なのか。なぜそれでも「英文学」なのか。この副題はたいへん意味深い。高山宏の最大の魅力は、「知」がおもしろいことを教えてくれることである。当たり前だと思うかもしれないが、意外に当たり前ではない。「知」というのは、それなりに修練をへたり、悩んだり、諦めたり、緊張したりする中から紡がれる人間の営為である。そう簡単におもしろがれるものではない。地味で、退屈で、難解なもの。偉そうで、縁遠

    東京大学(英米文学)・阿部公彦の書評ブログ�:�『近代文化史入門』高山宏(講談社)
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    ushiwatat 2008/05/19
    |「もっとおもしろがれるはずだ」という、ほとんど理由なき「知的前向きさ」が感じられる。「もっとおしろがれるはずだ」とは、別の言い方をすれば、「もっとわかるはずだ」とか「もっと見えるはずだ」という精神|
  • 名作『蟹工船』異例の売れ行き - 毎日jp

  • http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080502-OYT1T00457.htm

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    新書や文庫で読める認知科学関連の良書 蒼龍 問題解決の心理学—人間の時代への発想 (中公新書 (757)) 人はいかに学ぶか—日常的認知の世界 (中公新書) サブリミナル・マインド—潜在的人間観のゆくえ (中公新書) 考えることの科学—推論の認知心理学への招待 (中公新書) 言語の脳科学—脳はどのようにことばを生みだすか (中公新書) 記憶と情動の脳科学—「忘れにくい記憶」の作られ方 (ブルーバックス) 脳を支配する前頭葉—人間らしさをもたらす脳の中枢 (ブルーバックス) ロボットの心-7つの哲学物語 (講談社現代新書) 行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書) 火星の人類学者—脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF) チンパンジーの心 (岩波現代文庫) 「英文法」を考える—「文法」と「コミュニケーション」の間 (ちくま学芸文庫) なぜ、「あれ」が思い出せなくなるの

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    ネイルで使う材料で、DIY時の木割れやネジ跡を派手にしたらかわいい OSB合板でちょっとしたボックスをつくりました。 ビス止め下手すぎて木を割ったり穴あけすぎたりした場所に、好きな派手色の樹脂を詰めてパテ代わりにしてみました。 ちょっと某HAYっぽみ出て可愛かったので、自分用にメモです。 手順 塗装 派手色グミジェルで失敗部分…

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    ushiwatat 2008/02/13
    坂部恵『かたり 物語の文法』(ちくま学芸文庫)に寄せて、注解という仕事について。
  • 5分で読むビジネス書:フランクリンが実践した良い習慣の作り方と続け方──『フランクリン自伝』 - ITmedia Biz.ID

    身につけたい良い習慣としてフランクリンが挙げた「フランクリンの十三徳」。しかしその実践はフランクリン自身も困難だった。それでも、実践しようとする意志がもたらしたものがある。 リン・G. ロビンズ『フランクリン自伝』(岩波書店刊) しかし、やがて私は思ったよりずっと困難な仕事に手をつけたことに気がついた。何かある過ちに陥らぬように用心していると、思いもよらず、他の過ちを犯すことがよくあったし、うっかりしていると習慣がつけこんで来るし、性癖のほうが強くて理性では抑えつけられないこともちょくちょくある始末だった。 そこで私はとうとう次のような結論に達した。完全に道徳を守ることは、同時に自分の利益でもあるというような、単に理論上の信念だけでは過失を防ぐことはとうていできない。確実に、不変に、つねに正道を踏んで違わぬという自信を少しでもうるためには、まずそれに反する習慣を打破し、良い習慣を作ってこれ

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  • アマリリ麗し(カッチーニ) - 花月亭日乗

    講談社学術文庫から礒山雅が「バロック音楽名曲鑑賞事典」というを出しています。有名な曲から殆ど知られていない曲まで百曲集めていて、お手軽なバロック音楽案内になっています。ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)を基として、このに出ている曲を聴いていきたいと思います。 一曲目はカッチーニの「アマリリ麗し」です。バロック最初期の甘美で切ない歌。語りと歌がとても親密だった、この頃の歌は大好きです。「愛するアマリリよ、この愛を疑うというのならわが胸を開き見ておくれ。心臓にアマリリこそわが愛と書かれているのを。」という歌詞にあうのは、素朴に歌う男声の気がします。NMLで見つけた演奏の中では次の二人が特に気に入りました。 一人目はベニアミーノ・ジーリという歌手の、古い録音。ピアノ伴奏版、オーケストラ伴奏版ともに飾りのない歌い方が好感。たっぷりとした歌い方に込められた思いが伝わってきます。 も

    アマリリ麗し(カッチーニ) - 花月亭日乗
    ushiwatat
    ushiwatat 2007/11/12
    礒山雅『バロック音楽名曲鑑賞事典』。
  • パリ国際学校・石村清則の書評ブログ�:�『1984年』ジョージ・オーウェル(ハヤカワ文庫)

    →紀伊國屋書店で購入 「ジョージ・オーウェルの予言」 フランスでも携帯電話を持つ人の数が増えた。しかし、まだマナーは徹底していないので、電車やバスの中で携帯を使って大声で話している人もいる。パソコンも随分普及した。少し前になるが、数人の見知らぬ男女が一つの家の中で生活し、それをカメラが常時映し出し、視聴者の人気投票により少しずつ人が減っていき、最後の一人が賞金を獲得するという、悪趣味な番組が人気だった。 「偉大な兄弟(ビッグ・ブラザー)があなたを見守っている」。ジョージ・オーウェルが戦後まもなく描いた世界は、今になって現実化しつつあるように思えてならない。オーウェルの作品は『動物農場(アニマル・ファーム)』が有名だが、この『1984年』の方が「恐ろしい」。この作品は1940年代末に、35年後の近未来小説として執筆されたのだが、60年近く経った今の私たちにこそ読まれるべきだろう。 世界はオセ

    パリ国際学校・石村清則の書評ブログ�:�『1984年』ジョージ・オーウェル(ハヤカワ文庫)
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    ushiwatat 2007/11/01
    |『1984年』の世界の大きな特色は、過去が常に改竄されていることである。過去は党にとって都合の良いものに常に書き換えられている。|
  • 中沢新一の生態学観はこれでいいのだろうか - G★RDIAS

    中沢新一が解題編集している南方熊楠コレクション『森の思想』というを再読。 南方熊楠コレクション〈5〉森の思想 (河出文庫) 作者: 南方熊楠,中沢新一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/11/10メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (4件) を見る 中沢の文章はレトリカルに美しいが、内容はほんとうにこれでいいのだろうか。たとえば生態学に触れたところ。 景観の美的秩序は、生物界のエコロジカルな相互関係によって、支えられている。そこが美しくいられるのは、そこでおこなわれている生命同士の関係が、上手に調節されているからだ。そうでないと、自然の景観全体の美は、維持されるはずがない。この生態学的秩序の維持に、神社の森は、きわめて重要な働きをしてきた。生態の秩序は、水田が開かれただけで大きな損傷を受けるものだ。そこに蒼たる神社の森があること

    中沢新一の生態学観はこれでいいのだろうか - G★RDIAS
  • このアドルノは虚弱すぎるし、耽美すぎる - sekibang 1.0

    アドルノ (岩波現代文庫 学術 178)posted with amazlet on 07.10.10マーティン・ジェイ 木田 元 村岡 晋一 岩波書店 (2007/08) 売り上げランキング: 225873 Amazon.co.jp で詳細を見る まだ読み終えていないのだが、すぐに書いておかないと何かと忘れてしまいそうな、少し慌しい日常を送っているのでメモ書き程度にマーティン・ジェイの『アドルノ』について書いておく(仕事に時間をとられたり、肉じゃが作ったり、腕立て伏せしたり、やることがたくさんあるのだ)。 まず、の出来具合についてであるが、私がここまで読んできた(限られた数の)アドルノの思想を紹介するのなかで最良のものであると言って良いと思う。アドルノだけでなく、アドルノと同時代のフランクフルト学派の思想家、あるいはその後の世代のフランクフルト学派についてまで広く細かいめくばりが効い

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    ushiwatat 2007/10/14
    マーティン・ジェイ『アドルノ』(岩波現代文庫)。思想史として勉強になり初学者にも勧めたいが、やや魅力に欠ける書き方になってしまっているとのこと。肉じゃが…。
  • カラマーゾフの兄弟 - 新・整腸亭日乗

    数多い文庫のなかで、「光文社古典新訳文庫」の企画は快挙と言っていいだろう。亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』がよく売れているらしい。ドストエフスキーが多くの読者を獲得していることは嬉しいことだ。遅ればせながら、亀山新訳を読み始め、第2巻第5編『大審問官』まで読み進めた。沈黙するキリストと大審問官の緊張あふれる物語をイワンがアリョーシャに語る。 カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) 作者: ドストエフスキー,亀山郁夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/09/07メディア: 文庫購入: 29人 クリック: 257回この商品を含むブログ (468件) を見るカラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫) 作者: ドストエフスキー,亀山郁夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/11/09メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 89回この商品を含むブログ (194件) を

    カラマーゾフの兄弟 - 新・整腸亭日乗
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    ushiwatat 2007/10/09
    タイトルにだけ反応すれば狭義の逆説ではないように思う。大小あれ常に歴史との連続でしか現在を理解できないということではないかな。未来の参照項たりうる文章を待ち侘びること。
  • http://blog.nerva.org/article.php?id=442