「憲法9条、あなたならどうしますか?」。そう問いかけられて、すぐに答えられる人はどれくらいいるでしょうか。戦争の放棄や平和主義を定めた憲法9条について、日常の生活で話す機会はなかなかありませんが、映画監督の宮本正樹さんは、「9条議論をタブー視している状況は危ない」と訴えます。そんな宮本さんが去年企画した映画が、改憲派、護憲派を問わず注目を集めています。気鋭の若手俳優たちが演じる20代の“普通の若者”が、「9条を変えるか、守るか」をテーマに70分以上議論を展開するこの作品。憲法の制定経緯や米軍基地問題など、意見が分かれる分野にあえて切り込んだ“問題作”です。 なぜこの映画をつくったのか、作品に込めた思いを聞きました。 -なぜ、この映画を作ろうと思ったのですか。 ここ数年、国会で憲法改正について発言する政治家が多くなってきたと感じています。 なかでも憲法9条は一番大切な問題です。国全体で