このミステリーは凄い! 正直言って、石黒正数さんとメフィストという組み合わせは全然思いつきませんでした。 探偵志望でミステリー好きの嵐山歩鳥が主人公の「それでも町は廻っている」はありますが、 それにしたって石黒正数さんはコメディが得意という印象がありましたからね。 しかしそれが蓋を開けてみたら、ミステリーで伝奇でSF要素もあるという、 まさにメフィストらしい内容になっていて本気で驚かされました。 冒頭の話がエロ本をゲットしようとする3人の子供たちのアレコレで、 これだけ見ると面白い短編だな、で終わってたんですが… 次の短編を見ると登場人物が続いていて、更に次を読むと何か関連性があることに気付き、 次へ次へと進むうちに初回の何気ない描写が伏線だったことに気付かされ、 最後にはやるせない終わり方を見せて呆然とさせられましたよ… いやー、これは本当に凄い! 冒頭の2,3話はコメディ色を強くして読