[クラーニ (スロベニア) 20日 AP] スロベニアとオーストリアの関係に亀裂が生じている。両者とも譲る気は無い様子だ。この争いの原因は、小さなポーク・ソーセージにある。 このスパイシーなソーセージは、スロベニアでは「クランスカ・クロバサ」と呼ばれ、オーストリアでは「クライナーヴルスト」と呼ばれている。どちらもこのソーセージを生んだ国境の地域に由来しており、同じ名前が変形したものだ。両国とも、何世紀にもわたってこのソーセージに親しんでおり、それを自分たちの文化遺産の一部であるとみなしている。 このたびスロベニアは欧州連合に、「クランスカ・クロバサ」の独占使用権をスロベニアに与え、オーストリアでは使用できなくするよう申し入れた。 これに対し、オーストリアのニキ・ベルラコビッチ農相は、「何人たりともわれわれのクライナーを否定することは許さない」と宣言した。もしこの名前が使用できなくなった場合