日本株の強さが際立っている。日経平均株価は一時、1990年代のバブル経済崩壊後の高値を超えて3万6000円台を記録した。世界に目を向けても日本株は異様なほど強い。日経平均は年初来で既に7%以上も上がっているのに対して、米市場のダウ工業株30種平均は年初来で1%弱しか上昇しておらず、ドイツのDAXも同程度の上昇だ。中国の上海総合指数は2%弱下がっており、香港のハンセン指数にいたっては5%近く下落している。 今年は年始から新NISA(少額投資非課税制度)が始まったこともあり、今後もこの株高が続くのかを気にしている人は多く、SNS上では極端な見方が散見される。 1つは強気な見方だ。89年12月29日に記録した終値ベースでの史上最高値である3万8915円は通過点であり、年内に4万円を超えていくと予想するものだ。悲観的な見方もある。それは、現状の株高は「バブル」であり、そのうち崩壊するため、いずれ日