バックナンバープロフィール筆者 福西崇史小笠原の後に続く司令塔を育てるビジョンを鹿島は持っている 前回のコラムで、今年のナビスコ杯で優勝したジュビロ磐田の復活について語ったが、かつて磐田と「2強時代」を築いた鹿島アントラーズが昨年までJリーグを3連覇し、強さを維持できたのに対し、磐田のタイトルが2003年度天皇杯以来だったという差が生まれたのには理由があったと思う。 サッカーは一人でできるものではない。チームには経験をもった人がある一定の割合でいなければ勝てない。しかし、実力維持に失敗しているチームは、主力選手が衰えたからと、ごっそりと選手を替えてしまっている。 鹿島はその点、少しずつ入れ替えながら、核になる選手を育ててきた。今でも中盤の柱で言うなら、31歳の小笠原満男に続く人材として29歳の野沢拓也がいる。そして、来春に青森山田高を卒業する逸材の柴崎岳の入団も既に決まっている。そう