治部(じぶ)とは金沢伝統の鴨肉を使った料理を指します。 鴨(かも)は加賀では古くから幕府に献上されるなど、高級食材でした。 治部鍋は噛むたびにコクのある鴨の味わいが楽しめる金沢の冬の郷土料理です。 <治部煮の歴史とじぶなべ> 古く四百年前から金沢に伝わる治部煮は、冬の季節ならではの軟らかな鴨肉を使った代表的な加賀料理です。 その由来は、豊臣秀吉の朝鮮出兵「文禄の役」に兵糧奉公として従軍した岡部治郎右衛門が調理方法を持ち帰ったとも、とろみを付け煮る際にじぶじぶという音がすることから名付けたとも云われております。 北陸の厳しい冬に、素朴な味わいで心身を温めてくれる治部煮は、加賀百万石の郷土料理として庶民にも親しまれてきました。 金沢の郷土料理治部煮を鍋にした「じぶなべ」をご賞味ください。