健康的で生産性の高い空間を評価するビルの新しい認証制度、WELL(WELL Building Standard)への注目が高まっている。一般社団法人グリーンビルディングジャパン(GBJ)は2015年12月、東京都内でシンポジウムを開催し、同認証の動向を紹介した。 WELL認証は、人間の健康や快適性・生産性の向上を目的にオフィスビルなどを評価する制度で、2014年に米国で始まった。「身体的、精神的、社会的に良好な状態=ウェルビーイング」を重視する。すでに米ロサンゼルスのCBRE本社、豪シドニーのマッコーリーグループのオフィスなどが、パイロットプロジェクトとして認定されている。東急不動産の米子会社が参画するニューヨークの425パーク・アベニューも、WELL認証を取得する予定だ。 WELL認証の創設者であるフィル・ウィリアムス氏(DELOS社エグゼクティブ・ディレクター)は講演で、「私たちは90