トンブクトゥ(トゥアレグ語: ⵜⵏⵀⵗⵜ、コイラ・チーニ語: Tumbutu、フランス語: Tombouctou、英語: Timbuktu)は、西アフリカのマリ共和国内のニジェール川の中流域、川の湾曲部に位置する砂漠の民トゥアレグ族の都市である。またトンブクトゥ州の州都である[3]。人口は54,629人(2009年国勢調査[4])。 サハラ南端とニジェール川北部を結ぶ交易路の結節点に位置するトンブクトゥは、かつてマリ帝国やソンガイ帝国の中心地として、またイスラームと商業の十字路として栄えたことでよく知られている[5]。ヨーロッパの人々はその富を聞きつけ来訪を試みたが、その困難さから「トンブクトゥ」の言葉自体が「異国」や「黄金郷」などの比喩として用いられるほどであった[6]。 木の骨組みの上に粉々に砕かれた粘土や割栗石を整形することで建築された建物が立ち並ぶ町並み[6]は世界遺産にも登録され