チェルノブイリ原発、電気代が払えず停電―高まる安全性への不安/ラ・プレス・カナダ&AFP(12月5日) 1986年、原子炉の爆発により史上最悪の原子力災害を引き起こしたチェルノブイリ原発は、12月6日より電気使用料の滞納を理由に電力供給の一部を停止される。これに対し環境団体グリーンピースは、使用済み核燃料の保管倉庫等のチェルノブイリ原発内の脆弱な箇所において問題が起きる可能性があるとして懸念を表明した。 チェルノブイリ原発に電力を供給しているのはAESキエフォブレネルゴ社。同社の公式発表によると、同原発は2000年に全原子炉の稼働を停止し安全監視下に置かれて以降、60万ユーロ(約108万円)以上にのぼる電気使用料を滞納してきた。AES社は負債額が返還されるまでの間、「チェルノブイリ原発の一部の施設において電力供給を停止せざるを得ない」と述べている。 AES社グループのアナスタチア・イリアス