関連トピックス地震 大地震が起きたとき、足元の地盤がやわらかければ揺れは大きくなり、液状化現象が起こりやすくなる。約4300万人が暮らす関東地方は、災害リスクが高い軟弱な地盤が多い。 防災科学技術研究所の情報をもとにした地盤地図では、関東地方は川沿いを中心にやわらかさを示す赤色で染まる。関東平野の大部分で、河川が運んできたやわらかい粘土や砂からできた地層が堆積(たいせき)しているためだ。 一方、武蔵野台地や関東山地が連なる埼玉県・東京都西部は固い地盤が続く。北関東に位置する栃木・群馬両県でも、一部の平野部や川沿いを除き、山間部を中心に強固な地盤が覆う。 同研究所の藤原広行・災害リスク研究ユニット長によると「旧河道や三角州・海岸低地、埋め立て地といった地形は表層部が非常にやわらかい」という。震源から地下を伝わってきた地震波は、地表近くの地盤がやわらかいと波のスピードが落ちてエネルギー