OPINION 総選挙前に一言「エネルギー・原発で争わないで」−鳩山元首相「既得権益との新たな戦いの場」…えっ?来るな / 記事一覧 勧善懲悪で問題を捉える政治家 ある講演会で、3人の政治家の話を聞く機会があった。元首相の鳩山由起夫氏、古川元久国家戦略相、猪瀬直樹東京都副知事だ。いずれも発言と考えに、がっかりした。短い時間で考えの全容はつかめないが、危険な発想に結びついているようだ。(写真は講演する古川国家戦略相。彼には期待したのだが、エネルギー政策で混乱をもたらした。残念だ) 私はあぜんとした。鳩山氏は自分の属する正義と、既存勢力との悪の二分論で、エネルギーという複雑な問題をとらえている。幼稚で危険な考えだ。鳩山氏は、悪と戦うという単純な思考と行動を続けたゆえに、自分の政権と民主党が何もできずに崩壊したことに、いまだ気づいていないらしい。「善意に満ちて行動するのに人々に迷惑をかける」不