(CNN) 抗生物質が効かない細菌「カルバペネム耐性腸内細菌(CRE)」の感染が広がっているとして、米疾病対策センター(CDC)が医療機関に対策を呼びかけている。この細菌に感染すると、最大で半数が死に至るという。 同センターによると、CREは過去10年で感染が広がり、強い抗生物質に対しても耐性を持つようになった。2012年上半期だけで、約200の医療機関でCRE感染者が確認されたという。 CDCのフリーデン局長は、CREを「悪夢の細菌」と呼び、「最も強い抗生物質も効かず、感染に対する治療が不可能な状態に陥りかねない。医師や病院経営者、公衆衛生当局が力を合わせて『発見と予防』戦略を遂行し、感染の拡大を食い止めなければならない」と指摘した。 同戦略では医療機関に対し、手指衛生などの対策や、患者に対するCRE検査、感染者の隔離、外部との接触制限などの徹底を求めている。 ただ、米国の医療機関でCR