家族や身近な人を亡くして居場所がない若者が集まり、共に年を越す1泊2日のイベント「年越いのちの村」が、31日から開かれる。 大切な人を亡くした悲しみ(グリーフ)のケアに取り組む一般社団法人「リヴオン」(東京都荒川区)の主催。年末年始は、多くの人が家族と過ごす一方で、その家族を亡くした人にとっては、特につらい時期のひとつだという。 代表の尾角光美さん(31)自身、19歳の時に母を自死で失い、「年末年始が死にたいほどに苦しい時期だった」と話す。リヴオンは、グリーフを抱える若者が集まるイベントを毎月京都で開いているが、年の瀬が近付くと、精神的に「しんどい」と訴える人が増えるという。