「私たちの年代は最近、友人と会うと実家の片付けが話題になる。介護や“終活”と並んで人生後半の大きなテーマよ」 東京都心部に住む60代女性の豊田恵子さん(仮名)は言う。 恵子さんの実家は2011年の東日本大震災をきっかけに土台が損傷。建物はまだ築35年で使えたが、修理は不可能と判断し、半年をメドに急いで取り壊すことに決めた。 戦争を経験した両親はモノを大切にして、「いざというときのために」と何でも捨てずに残していた。木造3LDKの家屋はモノであふれ返っていた。押し入れや物置も含めて、30坪の家にはモノがそうとう入ることを知った。「捨てる」「残す」の判断は業者に任せられず、身内とえり分けていったが、時間はかなりかかった。「働きながらではとてもできない」と感じた。 不用品の処分がボトルネックに ボトルネックになったのは不用品の処分。自治体の指定日に大量のゴミを出すと苦情が入るので段階的に捨てた。
中古住宅を買って、自分の暮らしに合わせてリノベーションする。そんな願いをかなえてくれるのが、いま注目されるワンストップ型の事業者だ。中古住宅への注目が集まるが、「古さ」ゆえの見劣り、大規模リフォーム=リノベーションを行うとなると煩雑な手続きや時間がかかるなど、「新築」と比べると消費者が二の足を踏む課題は多い。 リクルート住宅総研の調査によると、住宅購入検討者のうち、過半の人が「中古を検討する」という。中古住宅への関心が高まっていることがうかがえる。 ところが、検討段階に「中古住宅を見た人」の約6割が、購入意欲が減退したという。 中古を検討したものの購入しなかった人の挙げる理由としては「新築の方が気持ちよい」というのが筆頭。それ以外は「住宅の性能」や「価格」、あるいは「購入後のリフォーム」などについての不安が多いという。 一方、購入検討者に対して「中古住宅+リノベーション」について示し、検討
もともと母子寮だった物件を利用した「JamHouse天照」。内装は入居者自身で改修を行い、コストを安く抑えたという 画像提供/JamHouse天照 全国的に「空き家の活用」が大きな課題となっている。総務省の最新調査では全国の空き家戸数は約757万戸に上る。うち181万戸が戸建て住宅だ。そんななか、こうした空き家を使って商売を始める若者が現れ始めた。 練馬区の住宅街に建つ築40年以上の一軒家で「まあるいぱんや」を営む31歳の女性。最初は住むために借りた物件だったが、約3年前から玄関先で手づくりのパンや焼き菓子を売り始めた。今では近所の常連客も定着し、昼過ぎに売り切れることも多いという。また、大手広告出版会社から脱サラした28歳の宮内孝輔さんも約3年前に空き家を利用したシェアハウス「JamHouse」をオープン。現在、東京で2軒、京都で1軒のシェアハウスを運営している。「空き家や空きスペー
先日、友だちが「中古マンション買って好みのテイストにリノベした」なんて、話していた。「リノベって?」と聞くと、それは正確には「リノベーション」という言葉で、家など建物を改修工事して新たに生まれ変わらせるようなことだという。でも、それって「リフォーム」と何か違いがあるの? リノベーション住宅推進協会議会の木内玲奈さん、教えてください! 「『リノベーション』と『リフォーム』はもともと言葉の意味が違います。本来、『リフォーム』は英語で『悪い状態からの改良』を意味し、建物の修復を意味するのは日本だけのようです。海外では『刷新』を意味する『リノベーション』が一般的に使われています」 つまり、リフォームのもともとの意味は、建物の汚れた部分、破損した箇所などを新築時の状態に修復させること、というわけですね。 「一方、『リノベーション』は自分に最適な住空間をつくるための改装・改修といえるでしょう。新
コストは賢く抑えて、 好きなエリアで間取りも内装も全て自由に。 リノベるは「したい暮らし」に合わせて 家を作ることのできる中古マンションの ワンストップリノベーションサービスです
住友不動産(東京都新宿区)が2003年に販売した横浜市西区の11階建てマンションで、建物を支える杭が規定に反して強固な地盤に到達しておらず、建物が傾いていることがわかった。同社は「安全だと言い切れない」と判断し、住民に仮住居への転居を要請。補強や建て替えの検討を始めた。 問題になっているのは、同区宮ケ谷の「パークスクエア三ツ沢公園」。6棟約260戸のマンションで、熊谷組が施工し、住友不動産が販売した。 住民で作る管理組合によると、6棟のうち2棟をつなぐ渡り廊下に「ずれ」が見つかったが、住友側が当初は「問題ない」としたため、住民側が1級建築士に依頼。古い地形を調べて設計図と照合したところ、杭が旧地形の地表に届いていない可能性が浮かんだ。 住民の要請で住友側はボーリング調査を実施。4月になって、約60戸が入る1棟の杭の長さが不足し、強固な地盤部分まで到達していない可能性が高いと判明した。体感は
家を買うべきか、借り続けるべきかは若手社員にとって永遠の命題だ。仕事のことならともかく、こと持ち家問題に関しては、先輩に相談しても明快な答えは得られない。既に自宅を購入した“持ち家派”は「家賃を払い続けても賃貸住宅は未来永劫、他人の物。同じくらいの金額ならローンを払って自分の資産にした方がよい」と主張する。一方、“賃貸派”は「先が見えない中でローンを組むなんてとんでもない」と持ち家戦略のリスクを煽る。両者の主張は平行線を辿るばかりで、永遠に決着が付きそうにない。 だが、そんな中、「サラリーマンは自宅を買ってはいけない」と明確に主張するコンサルタント・不動産投資家がいる。その根拠と、賃貸派のアキレス腱である老後の暮らしについて対策を聞いた。 (聞き手は鈴木 信行) 著書「サラリーマンは自宅を買うな」で、会社員がローンを組んで自宅を所有するリスクを主張されています。今ここに、まさに自宅を買わん
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