1万3000以上の島があるというインドネシアにこそ及ばないものの、日本は6852の島からなる島国(日本統計年鑑平成26年)。人が住む島だけでも423ある(平成22年国勢調査)。その多くは近隣の住人しか名前を知らない無名の島だが、古くは「二十四の瞳」の小豆島、「潮騒」の神島、「マリリンに逢いたい」の阿嘉島・座間味島など、映画の舞台となったり、ニュースで取り上げられて急に知名度が上がる島もある。それゆえに島の知名度には時代性があり、人が思い浮かべる島の名前には世代差が反映されるはずだ。 では、最近はどんな島が注目され、訪問者が増えているのだろう。楽天トラベルが発表した「2014年夏、人気急上昇の離島ランキング」は、宿泊者数の対前年比を比較したものだ。 短期間に知名度が上がった代表例は、7位の直島(香川県)だ。宿泊施設と美術館が一体化したベネッセハウスや、古民家を芸術作品として再生する「家プロジ