バンド「ナナカラット」のAsamiさん(右)とTetsuyaさん1枚のCDから出発し、伊豆大島の元漁師が提供してくれることになった漁船CDが漁船になるまで 1枚のCDから物々交換を繰り返し、最後に漁船と交換できたら被災地に届けよう。無名の女性ミュージシャンがインターネットで呼びかけたところ、CD→中古パソコン→ペンダントと順々に交換が実現し、ついに1隻の中古漁船に行き着いた。いま、贈り先を募集している。 呼びかけたのは東京都内を中心に路上ライブなどを展開する3人組ロックバンド「ナナカラット」のボーカルAsamiさん。東日本大震災後、復興支援イベントなどに参加してきたが、無名だけに集金力はごくわずか。もどかしさと悔しさが募っていた。 今年2月下旬、あるアイデアが浮かんだ。「『わらしべ長者』のように、CDを順々に高価なものと交換できたら、被災した港に漁船を届けられるのではないか」。自身が