“最低限”の住まいの行方は 10月7日 18時15分 生活保護を受ける人に支給される費用のうち食費や光熱費に当たる「生活扶助」が去年から段階的に引き下げられています。 ことしに入ってからは、さらに住宅費部分を見直す議論も進み、生活保護の受給者や支援団体から「最低限度の住生活を保障するという考えが抜け落ちている」などと反発の声が強まっています。 ネット報道部の山田博史記者が取材しました。 被災地の路上生活からアパートへ 「生活保護はありがたい制度ですが、住宅費や生活費がこれ以上減るのは厳しいです」。 仙台市で生活保護を受けて暮らす50代の男性が漏らしました。 東日本大震災で仕事と住まいを失い、市内の公園で初めて路上生活を始めました。 おととし暮れに路上生活者の支援団体に勧められて生活保護を受けることになりましたが、住まいがなかなか見つからず、さらに2か月、路上生活が続きました。 仙