日本ヒューレット・パッカード(以下日本HP)における女性支援の歴史は長い。「1995年以前は『Come and Talk Women』というイベント運営を通して、ゲストを招いた講演会や男性社員を交じえたパネルディスカッションの開催など、女性の活動支援を行ってきました。しかし当時はまだ、ダイバーシティという言葉は用いられていませんでしたね」と語るのは、ダイバーシティ・キャリア推進部担当部長の川合昭子さんだ。 同社でダイバーシティという言葉が初めて正式に使われたのは、1996年だ。「人事部にダイバーシティの専任担当者が任命され、ダイバーシティについて学ぶため、担当者が半年間米国本社のダイバーシティ・チームに送りこまれたのです」 以後、女性活用だけでなく、セクシュアル・ハラスメントに関する問題意識を高める取り組みや、日本で採用された外国人スタッフの孤独感を解消するネットワークグループも立ち上げら