放射能濃度、5カ所で最高値=福島第1港湾内外の海水−東電 東京電力は16日、福島第1原発の港湾内と港湾外の計5カ所で、海水中の放射性物質濃度が過去最高値を更新したと明らかにした。同原発の地下水では最近、放射性物質濃度が最高値を更新するケースが相次いでいるが、海水への影響について、東電は「原因は分からない」と話している。 東電によると、福島第1原発港湾内の2、3号機の取水口間で12日に採取された海水で、トリチウムが1リットル当たり1900ベクレル検出された。この場所での最高値は4月14日の同1400ベクレルだった。近くの別の採取ポイントでも海水にトリチウムが同1400ベクレル含まれており、これまでの最高値の同1200ベクレルを上回った。 また、1、2号機の取水口間で15日に採取された海水からは、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が同840ベクレル検出され、この場所の最高値で
A社の元素転換技術に対する「検証実験」の実施が遂に決定された1月11日付の記事でお伝えしたとおり、引き続き我が国に重くのしかかり続けている「福島第一原発によるトリチウム汚染水排出問題」を元素転換技術により、一気に解決に導こうとするヴェンチャー企業「A社」による技術開発が鋭意進められている。そのような中、1月30日、某有名国立大学のイノヴェーション・リーダーたちによるA社に対する現場視察が行われ、私もその現場に立ち会い、その全てをこの目で見る機会に恵まれた。 結論を言うならば、その直後に同大学におけるこの技術に対する「検証実験の実施」が決定された。正にA社技術・経営陣による苦労の賜物といった展開であり、このことが持つ意味合いは計りし得ないほど大きい。なぜならば「検証実験」が正規の研究機関によって正規の手続きによって行われるということは、A社の技術がまがいものなどでは決してなく、それに値するも
東京電力福島第1原発の汚染水問題で、“切り札”となる多核種除去装置(ALPS=アルプス)が今月下旬に試験運転を再開する。たまり続ける汚染水の抜本策としてALPSで処理した水の海洋放出が計画されているが、放射性物質のトリチウムだけが取り除けず、地元漁業関係者が放出反対を表明している。実はトリチウムは国内外で日常的に海へ流されており、専門家は「健康への影響は少なく、必要以上に恐れることはない」と指摘する。(原子力取材班) ■1トンで2千万円 汚染水処理に期待されていたALPSは6月の試験運転中に漏水が確認され、腐食も認められたことから運転を停止。東電は「再発防止の確認ができた」として運転を再開する。 汚染水は1日約400トン増加し、ALPSで処理した水は海に流さざるをえないが、地元漁協は「完全に放射性物質を除去できず、流すことは許されない」として一歩も譲らない。 トリチウムの除去は技術的には可
東京電力福島第1原発の地上タンクから汚染水が漏れた問題で、東電は14日、タンク北側約20メートルの観測用井戸で13日採取した地下水から、トリチウムを1リットル当たり15万ベクレル検出したと発表した。8日採取分と比べると濃度は5日間で約36倍上昇。地下水のトリチウム濃度は日を追うごとに高まっている。 地下水調査が始まった8日に、1リットル当たり4200ベクレルを検出。10日には法定基準値6万ベクレルを超える6万4000ベクレル、11日は9万7000ベクレル、12日には13万ベクレルだった。 東電は「タンクから漏れて土壌にしみ込んだ汚染水が、地下水に到達し、量が日ごとに増えている」とみている。 一方で、東電はタンクの近くを流れる排水溝から13日採取した水で、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質の濃度が1リットル当たり940ベクレル検出したと発表した。6日採取分(1リットル当たり120ベク
東京電力福島第一原発のタンクから高濃度の汚染水300トンが漏れた事故で、東電は11日、タンク近くの観測井戸の水からトリチウム(三重水素)が1リットルあたり6万4千ベクレル検出されたと発表した。放出限度の6万ベクレルを超えている。東電は130メートル東側の井戸から汚染前の地下水をくみ上げて海に流す計画がある。東電はさらに井戸を掘って汚染の広がりを調べる。 検出されたのは、漏れたタンクの北側20メートルの井戸の地下水で、10日に採取した。9日採取の水は2万9千ベクレルだった。トリチウムが急上昇した一方で、ストロンチウムの濃度は低下。8日に採取した水で3200ベクレルだったが、10日の採取分では2千ベクレルだった。 また東電は11日、この井戸を掘った際に土に含まれる放射線量も公表。地表から2・5メートルから4メートル近くでベータ線を検出。最大で毎時0・09ミリシーベルトだった。汚染が地下深く
東京電力は2日、福島第一原発で事故後の2011年5月以降、地下水を通じて海に漏れ出た放射性トリチウム(三重水素)は20兆〜40兆ベクレルに達するとの試算結果を発表した。事故前に運転で1年間で放出されていた量の約10〜100倍にあたる。 11年4、5月に2、3号機の坑道から高濃度の汚染水が海に漏れ出た。東電は、止水工事を施した5月以後も汚染水が海へ流出しているとみて推定した。 地中から海への流出量について、東電は港湾内の海水のトリチウムの濃度が上昇した今年5月以降は汚染水の流出量がさらに増えたと試算。7月末までで総量で20兆〜40兆ベクレルに達すると見積もった。 東電は「運転時の放出基準の目標値とほぼ同程度」としている。より環境に影響を与えやすいストロンチウムの流出量についても今後、試算する。 最新トップニュース
Top > Releases ・ Announcements > Fukushima Daiichi NPS Prompt Report > 2013 > Tritium Density Result of Water Quality Survey inside the Port of Fukushima Daiichi NPS (Follow-up Information 8) Fukushima Daiichi NPS Prompt Report (Jul 09, 2013)Tritium Density Result of Water Quality Survey inside the Port of Fukushima Daiichi NPS (Follow-up Information 8) This is follow-up information on the latest
最高濃度の放射性トリチウム=福島第1の地下水−東電 最高濃度の放射性トリチウム=福島第1の地下水−東電 東京電力は7日、福島第1原発の港湾近くの観測用井戸の地下水から、1リットル当たり60万ベクレルの放射性トリチウム(三重水素)を検出したと発表した。これまでで最も高い濃度という。(2013/07/07-14:01) 次の記事へ
福島第1原発の汚染水漏れに関連して、トリチウムという放射性物質に注目が集まっています。 「どんなフィルターを使ってもトリチウムは取り除けない」といったニュースを記憶している方も多いと思います。 汚染水漏れそのものについては、あまりにずさん、あまりに行き当たりばったりの話で、目を覆うばかりです。ただ、他所でもたくさん扱われていますので、ここでは、特にトリチウムに注目して考えていきたいと思います。というのは、トリチウムは、「人類と核」「人類と原子力」いや「地球と原子力」を考える上で、たいへん本質的な問題を突きつけているからです。 分かりやすく言えば、トリチウムとは放射性水素のことです。 たとえば、セシウムならば、セシウム133は安定核種なので放射線を出しません。セシウム134やセシウム137は、たいへんに危険な放射性核種です。崩壊する時にβ線やγ線を出します。 原子名の後ろの数字は質量数といっ
環境中のトリチウム測定調査データベース NETS DB (Nirs Environmental Tritium Survey Data Base ) トリチウムは半減期12.4年の水素の放射性同位元素であるため、 地球環境中に水蒸気・降水・地下水・河川水・湖沼水・海水・飲料水・生物中に 広く拡散分布しています。 僅かは自然界でも生成しますが、1950年代からの核タ験で地球上に多量に生成され、 それが環境中に残っています(フォールアウトトリチウム)。 原子炉で生成するトリチウムの一部は、炉の運転・整備中や燃料再処理時に 大気圏や海洋へ計画放出されます(施設起源トリチウム)。 どちらの場合もトリチウムは水とともに移動拡散するため、 水文学の研究に利用されます。 NETSDBは放射線医学総合研究所で昭和44年より行ってきた、 環境似ソ中トリチウム濃度のレベル調査結果をまとめたものです。 一部
はじめに 青森県六ケ所村には、原子力発電所から発生する使用済み燃料を再処理するための再処理工場が立地し、今後操業する予定です。 放射性物質や放射線については、例えば、環境生態系における挙動など、詳細には解明されていないことも多くあります。 このため、県では、周辺住民の方々、ひいては県民の皆さんの安心・安全のため、再処理工場から排出される放射性物質による影響について継続的・体系的な調査(排出放射性物質影響調査)を行っています。 なお、再処理工場から排出される放射性物質から工場の周辺住民が受ける放射線量は、事業者による評価において、多く見積もっても1年間あたり約0.02ミリシーベルト(自然放射線量の100分の1程度)であり、健康に影響はないと評価されています。
この項の参考資料として、上澤千尋「福島第一原発のトリチウム汚染水」『科学』Vol.83, No.5(2013) pp.504-507掲載を岩波書店の許諾により公開しております。 半減期 12.32年 崩壊方式 非常に低いエネルギーのベータ線を放出して、ヘリウム-3(3He)となる。 生成と存在 水素の放射性同位体(記号Tで表わす)。天然に存在する人工放射能の一つ。大気中の窒素・酸素と宇宙線の反応で生成し、地球上の天然でつくられる分の存在量は96京ベクレル (9.6×1017Bq) と推定されている。現在の降雨中の濃度は1~3ベクレル/リットルであるが、核兵器爆発の前は0.2~1ベクレル/リットルであった。 人工的には、リチウム-6(6Li、同位体存在比7.5%)と中性子の反応でつくられる。1954年3月1日にビキニ環礁でアメリカが実施した水爆実験では、2.0京ベクレル (2.0×1016B
三重水素(さんじゅうすいそ)またはトリチウム(英: tritium、記号: T)は、質量数が3である水素の同位体、すなわち陽子1つと中性子2つから構成される核種であり、半減期12.32年で3Heへとβ崩壊する放射性同位体である。三重水素は、宇宙線と大気との相互作用により、地球全体で年間約72 PBq(7.2京ベクレル[注 1])ほど天然に生成されている[2]。 重水素(2H)と三重水素(3H)とを併せて重水素(heavy hydrogen)と呼ばれることがある。三重水素核は三重陽子 (英: triton) とも呼ばれる。 三重水素は、その質量が軽水素の約3倍、二重水素の約1.5倍と差が大きいことから、物理的性質も大きく異なる。一方、化学的性質は最外殻電子の数(水素の場合は1)によって決まる要素が大きいため、三重水素の化学的性質は軽水素や重水素とほぼ同じであることが多い。同位体効果の項も参照
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く