写真:国際交流基金提供 photo by Keizo Kioku 第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展において、アーティスト田中功起とキュレーター蔵屋美香による日本館の展示が特別表彰を受賞した。ヴェネチア・ビエンナーレにおいては、昨年の建築展で伊東豊雄による日本館が金獅子賞を受賞したほか、美術展では池田満寿夫(1966年)、千住博(1995年)、オノ・ヨーコ(2009年)に続く快挙となる。美術展ではこれまでアーティストのみの受賞だったが、日本館として表彰されるのは初めてのことだ。 今度の展覧会「abstract speaking – sharing uncertainty and collective acts (抽象的に話すこと-不確かなものの共有とコレクティブ・アクト)」では、東日本大震災をテーマに、複数の人々が共同でひとつの課題に取り組む様子を捉えた写真と映像によって構成されて