一般的に、日本企業(←定義は、日本で起業し、本体の法人税を日本国に納め、利害関係者の大部分が日本人で占められている企業)の資本効率(←たとえばROEやROA。より厳密な意味のROICでなくてもOK)は、欧米企業に比べ低いとされています。 確かに、ROEを直接比較すれば、欧米企業に比べ日本企業の資本効率は低いです。 日本企業のROEの低さの主な原因の一つは、「余剰現金を(欧米企業に比べ)大量に保有する傾向がある」からです。 たとえば、余剰現金が豊富な任天堂(7974)の場合、7000億円ほどの現金を保有しています。 (以下、有価証券報告書から細かく「現金および現金同等物、非事業用の流動資産など」を拾った数値ではなく、四季報に記載されている範囲のざっくり数字をベースにします。) この金額は、 同社の年間売上高(の過去数年の平均値)に相当し、 同社の簿価総資産およそ1兆7000億円の40%に相当