東京23区の大学定員を抑制する法律が施行された。一極集中化対策として地方の若者の東京流入を抑える狙い。だが「東京の大学に来るな」という不公平なメッセージにならないか。 地方に仕事を 山内マリコさん(作家) 「模試でA判定だったのに落ちた」という受験生の嘆きを今春SNSでいくつか目にしていました。 それがまさか、東京23区の私立大学の定員数を抑制する国策の影響だったとは、驚きました。とりわけ地方の受験生が東京の大学に入りにくくなっているという仕組みは、とてもショックです。 東京圏と地方では、本人の学力や資質とは違うレベルで、そもそも教育環境の格差があります。私立中高一貫校の進学指導や大手予備校の受験ノウハウは、長年蓄積されたものです。学費に加え、一人暮らしは金銭面で親の負担も大きい。地方の受験生はそんなハンデに負けずに、東京をめざしているのです。 東京は、地方出身者にとって…
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