レバレッジ型ETF(上場投資信託)の人気が高まっている。個別銘柄を選ぶ手間が省けるうえ日経平均などより大きく値上がりするチャンスもあって、リスクを好む個人投資家を中心に急速に普及しているようだ。しかし、その仕組みと値動きの特性は思ったほど理解されていないかもしれない。便利で優れたツールだけに正しく理解して上手に利用したい。 ■アベノミクスに乗って人気化 代表的なレバレッジ型ETFとしては日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(日経レバ)が挙げられる。「日経平均の2倍の値動き」という分かりやすさと値動きの良さが受け、アベノミクス相場の株価上昇と連動するように売買代金が大きく増えた(図表1)。1日の売買代金が時価総額トップのトヨタを上回る日もあるほどで、今年9月には月間売買代金が5兆円に迫った。 また、人気が殺到して株価指数先物の売買枚数が多くなったため、先物市場に及ぼす影響が大きいと