《前説》 今日で阪神・淡路大震災から18年です。この間、爆発的に普及したのが携帯電話ですが、東日本大震災の時、なかなかつながらなかったという人が多かったと思います。山﨑解説委員に聞きます。 阪神・淡路大震災の頃は、携帯電話はつながりやすかったのですか? 携帯電話の数はまだ少なくてつながりやすかったのですが、現在はスマートフォンも含めたケータイの契約件数は1億2000万件もありますから大変です。 東日本大震災の際のケータイの利用状況について調べた興味深い調査があります。避難する際に何を持って逃げたかと聞いたところ、最も多かったのがケータイで79.6%。財布や食料、水などを上回りました。 《アナ》財布よりも多かったのですね? 《山﨑》 生活の必需品ということなのでしょう。津波の被害地域で、家族や友人の安否確認に使った手段もケータイの通話が63.5%と最も多かったのですが、つながるまでは