BL本と「青少年健全育成条例」の関係を考える――各地で次々とBL本は有害指定されており、さらに広がる動きがこの数ヶ月で見えてきた 昨年12月15日に、マンガやアニメに新たな規制を導入する東京都の青少年健全育成条例の改正案が都議会で可決・成立してから、約2週間が過ぎました。 今回の都条例改正のような、日本国憲法で保障されているはずの「表現の自由」の範囲を、国や都といった権力側の人々が少しでも狭めようとして作る法律のことを、大きくまとめて「表現規制法制」と呼びます。 以前の記事でも書きましたが、98年に警察庁が「インターネット上のポルノの氾濫から子どもたちを守る」という大義名分のもと、初めてネット上での「表現の自由」を規制した風営法改正を国会で強行した際に、ある縁があって、ちーけんはその反対運動に関わりました。 以後、一般市民の電話や電子メールを警察などの捜査機関がのぞき見することを認める「通