政治対立が続くモルディブ(写真は2012年に首都マレで抗議の声を上げるナシード元大統領の支持者) Adnan Abidi-REUTERS <サルマン国王がモルディブ訪問を急遽中止したのは、テロの懸念があったから――インド洋の島国モルディブは今、大国同士のせめぎ合いの渦中にある> サウジアラビアのサルマン国王一行が、1カ月近くに及んだアジア歴訪を終えた。 サルマン国王は4日間の日程で日本にも立ち寄り、安倍晋三首相と会談するなど、サウジアラビアへの積極的な投資を求める旅になった。その後、一行は中国に立ち寄って関係強化を演出し、順調に外交行脚を続けたが、最後の動向が憶測を呼んでいる。 帰国前に予定されていたモルディブへの訪問を急遽キャンセルしたのだ。 モルディブ政府によれば、キャンセルの理由は国内で流行している豚インフルエンザを警戒してのことだった。だが専門家に言わせれば、それはあくまで表向きの
![サウジ国王が訪問を中止したモルディブが今注目される理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8538f16e376e44ac5b52ef6dea4057ca1638b247/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fstories%2Fassets_c%2F2017%2F03%2Fyamada170322-maldives-thumb-720x496-109900.jpg)