革命防衛隊の元隊員には対米関係改善に期待を寄せる者もいたが(写真は12年の式典に出席した隊員) Raheb Homavandi-REUTERS <新時代の対米関係を夢見た革命防衛隊隊員は、今やアメリカの核合意離脱を悔やむ> 「アメリカはイランとの約束を守るはずだと、信じた私たちがバカだった」。そう語ったハサンは80年代の対イラク戦争に参加した、イラン革命防衛隊の元軍人。今の職業は映画監督だ。 「79年のイラン革命からもう十分な歳月が流れた。またアメリカといい関係になれると思っていたのだが」。首都テヘランの国営映画会社にある自室の電話口で、ハサンはそう言って深いため息をついた。 学者として革命防衛隊という組織を研究している筆者は、長年にわたりハサンとその仲間の隊員たちに接触してきた(もちろん全員が匿名を条件に話してくれた。この記事では便宜上、仮名を用いた)。 アメリカとの関係を変えることは可
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