タグ

ブックマーク / www.hattorimichitaka.net (247)

  • 新幹線はないがリニア実験線はある宮崎 : 服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

    今回の夏休みの旅行は、大分県に行くことに主眼があったのだけど、せっかくだから行ったことのないもう一つの県、宮崎にも足を伸ばしてみることにした。宮崎に一泊して、市内観光だけして帰ってきた。 大分から宮崎までJRの日豊線で移動したのだけど、宮崎県の日向灘のあたりで、奇妙な光景を見かけた。幅の狭い高架が日豊線と平行するように続いており、ただ利用や工事はされておらず、「ははあ、さてはこれは鉄道か高速道路のプロジェクトが途中で頓挫したものだな。宮崎を通る新幹線の構想は進捗していないと聞くが、見切り発車で着工したのか?」などと想像した。しかし、しばらくすると、その高架に延々とソーラーパネルが設置されており、その異様な光景にますます疑問が募った。 帰京後調べてみたところ、くだんの高架は、リニア実験線であるということが判明した。こちらのページに見るとおり、ここ宮崎でかつてリニアの走行実験が行われていたが、

    新幹線はないがリニア実験線はある宮崎 : 服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)
    El_Fire
    El_Fire 2018/09/30
  • モスクワ大モスク : 服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

    モスクワ地下鉄のプロスペクト・ミーラ駅と言えば、かつては日品店「ジャプロ」の最寄り駅だった。私なども、ベラルーシ駐在当時はモスクワ出張時に、日の3倍くらいの値段のするカップラーメンなどを有難く買って帰ったものである。 さて、日語で言うと駄洒落のようになってしまい恥ずかしいのだが、今やプロスペクト・ミーラ駅はモスクワ大モスクの最寄り駅として知られるようになった。2015年に完成した時には確かプーチン大統領も式典に駆け付けており、なるほどムスリムにも相当気を遣っているのだなと感じた。今回のモスクワ出張時に、途中下車して、とりあえずモスクの外観だけ眺めてきた。見学コースなどもあるようだが、時間がなくて参加はできなかった。大きな行事のある時などはムスリムでごった返すらしいものの、私が立ち寄った日には割と閑散としてた。 ブログランキングに参加しています 1日1回クリックをお願いします

    モスクワ大モスク : 服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)
    El_Fire
    El_Fire 2018/09/27
  • ロシアでは目新しい分別ゴミ箱 : 服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)

    ロシアのゴミ処理と言えば、何でもごちゃ混ぜに捨てて、広い国土にものをいわせ、それを適当に埋め立てる(というか野ざらしにする)というワイルドなやり方が伝統だった。 さすがに、最近になって、分別、リサイクル、焼却処理といったことが課題となっている。それに関連して、今回のモスクワ出張では、個人的に初めてと言っていいくらい、分別回収のゴミ箱を目にした。新たに開設されたモスクワ中央環状線のホームに置かれていた。ロシアも変わっていくのかなと、ちょっとそんなことを感じた一コマだった。 ブログランキングに参加しています 1日1回クリックをお願いします

    ロシアでは目新しい分別ゴミ箱 : 服部倫卓のロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪(ブログ版)
    El_Fire
    El_Fire 2018/09/26
  • ユダヤ教徒のウマニへの巡礼 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    人なら思わず旨煮と表記したくなる、ウクライナのウマニという街がある。普段は目立たない小都市だが、実はウクライナのユダヤ人の歴史文化においては聖地とも言うべき地である。詳しくは、近く刊行される『ウクライナを知るための65章』で赤尾光春さんという専門家が語っているので、ぜひそちらを参照していただきたいが、赤尾さんによると、ユダヤ教敬虔派ハシディズムの義人ブラツラフのラビ・ナフマンの墓がこの街にあり、そこへの巡礼がユダヤ人の伝統となっているという。ナフマン廟への巡礼はソ連崩壊後に解禁され、ユダヤ暦新年(ロシュ・ハシャナ)になるとウマニの一角はイスラエルや世界中から来た多数のユダヤ教徒で埋め尽くされるというのだ。 それで、今回9月4日にキエフのボリスポリ空港に降り立ったところ、妙に正式な装束を身にまとった正統派のユダヤ人が多いのが目に付いた。しかも、彼らの多くは、カオスのようなパスポートコン

    ユダヤ教徒のウマニへの巡礼 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/09/09
  • 正式名は「クリミア橋」 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    ロシアが、ロシア土とクリミア半島を結ぶために建設している橋を、これまで私は「ケルチ海峡大橋」と呼んでいたのだが、正式な名前は「クリミア橋」であることを、今般遅れ馳せながら知った。こちらに見るとおり、橋の公式HPがあり、そこでも「クリミア橋」となっている。それにしてもインターネットのドメインで「life」などというのは、個人的に初めて見た。ふざけたことに、公式HPにはお土産コーナーもあり、商品をネット注文できるようになっている。下に見るように、大して可愛くもない(というかむしろ気持ち悪い)ネコが、「ハッシー君」といった感じの橋のイメージキャラクターになっているようだ。

    正式名は「クリミア橋」 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/08/25
  • ベラルーシで政府を大改造 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    ベラルーシのルカシェンコ大統領は8月18日に、首相をはじめとする政府の幹部を軒並み入れ替える大掛かりな政府改造を実施した。上掲の動画がそれを発表した政権幹部会合の様子であるが、いつも以上に、参加者が神妙な面持ちである。なぜこの局面での閣僚入れ替えなのか、確たることは今のところ分からないが、ルカシェンコ大統領は、「市民社会と対話した上で決めた」というようなことを言っている。ただし、その「市民社会」なるものが何を意味するかというと、女性団体、青年団体、労組、退役軍人団体などだという。要するにソ連時代以来の上から動員された官製団体であり、それを「市民社会」と称するのはなかなか興味深い立場だと感じた。ともあれ、こちらの記事によれば、新たに決まった主要閣僚は、以下のとおりである。 首相:S.ルマス。これまでは「開発銀行」の総裁を務めていた。第一副首相:A.トゥルチン。これまでは官房長官だった。副首相

    ベラルーシで政府を大改造 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/08/21
  • スヴェルドロフスク州がチタンバレー特区を拡大へ : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    ロシア・ウラル地方のスヴェルドロフスク州には「チタンバレー」という経済特区があるが、こちらの記事によると、スヴェルドロフスク州当局は州都エカテリンブルグの近郊のスィセルチ地区に同特区の新区画を設けることを希望しており、このほどロシア連邦政府がそれを支持したということである。新区画には、マイクロエレクトロニクス、機械、工作機械、航空機および同部品、医療機器関連の企業を誘致する方針。2027年までに100憶ルーブルの投資を誘致し、少なくとも1,268人分の雇用が創出され、生産高は1,400億ルーブル、納税額は70億ルーブルを超えることが想定されている。 なお、スヴェルドロフスク州知事は、特区の新区画においてL-410航空機の生産を組織すると発言している。この飛行機のことを知らなかったので、調べたところ、チェコスロバキア製の旧型機ということらしい。こんな年代物の飛行機をわざわざこれから生産しよう

    スヴェルドロフスク州がチタンバレー特区を拡大へ : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/08/21
  • ロシア~ウクライナ間の鉄道路線、廃止の危機 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    こちらおよびこちらの記事が伝えるところによると、ウクライナ鉄道はこのほど、もしも政府がその旨の決定を下せば、ロシアとの間の鉄道便を廃止する用意があるということをマスコミに表明した。もっとも、両国間の鉄道旅客輸送は年々低下しており、2017年の旅客数は90万人で(注:記事の書き振りからは両方向なのか、ウクライナロシア方向だけなのかが判別できない)、これは2013年と比べると5分の1の水準である。2018年1~7月の実績も45.4万人であり、前年同期比16.4%減であった。現時点でロシアウクライナ間では13便の列車が運行されており、政変前と比べて数分の1の数である。うち8便をウクライナ鉄道が、3便をモルドバ鉄道が、1便をロシア鉄道が、1便をアゼルバイジャン鉄道が運行している。ウクライナ鉄道にとって2017年に最も収益が挙がったのはキエフ~モスクワ便で、600万ドルの収益をもたらした。 ブロ

    ロシア~ウクライナ間の鉄道路線、廃止の危機 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/08/11
  • ロシア国民のプーチン大統領への信頼、下げ止まったか? : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    先日、Globe+に、「ワールドカップ成功の影でプーチン氏の支持率が落ちている」と題する文章を寄稿した。その中で、全ロシア世論調査センターによる、信頼する政治家としてプーチンおよびメドヴェージェフを挙げた国民の比率というグラフをお目にかけた。これは、同センターが毎日1000人のロシア国民に電話アンケートを実施し、その中で「貴方の信頼する政治家を挙げてください」ということを問い(複数回答可能)、それを週ごとに集計して発表しているものである。 前回の寄稿の際には、7月8日の集計結果が最新だった。その後、7月15日、7月22日と、2回の集計結果が発表されたので、これをフォローアップすることにしたい。これを見ると、どうやらプーチンへの信頼度合いというのは、ひとまず下げ止まったような印象である。国民の年金改革への反発を受け、6月24日に最近では初めて40%を割り込んだわけだが(38.3%)、7月1日

    ロシア国民のプーチン大統領への信頼、下げ止まったか? : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/07/29
  • 週替わり紋章:ムスチスラヴリ : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    FIFAワールドカップロシア大会のマスコットが、オオカミをモチーフにしたものであることにちなみ、コーナーでもオオカミの紋章を取り上げてきたが、すでに申し上げたとおり、ロシアではオオカミをモチーフとした紋章はごく少ないことが判明した。そこで、先週はベラルーシのヴォルコヴイスクを取り上げたが、今回もベラルーシの街ムスチスラヴリ(ベラルーシ語読みではムスツィスラウ)にご登場願う。上掲のとおり、アカオオカミを描いた紋章である。なお、このムスチスラヴチの紋章は、とても珍しいパターンであり、それについては『ベラルーシを知るための50章』の中で触れたので、よかったらご参照いただきたい。

    週替わり紋章:ムスチスラヴリ : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/07/11
  • タンボフのオオカミ : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    El_Fire
    El_Fire 2018/07/02
  • ビーチリゾートのアナパに軍事開発拠点 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    こちらによると、プーチン・ロシア大統領は、ロシア南部クラスノダル地方のアナパに、国防省の軍事技術開発拠点を創設する大統領令に署名した。その名称はテクノポリス「エラ」であり、記事では「スコルコヴォの軍事版」としている。今後3ヵ月で国防省が規程案を起草して大統領に承認を求める。主な研究開発課題は人工知能の軍事利用にある。テクノポリスは黒海沿岸に所在し、敷地は17ha。研究・教育・試験施設を兼ね備える。 アナパと言えば、ロシアきってのビーチリゾート地であり、なぜそんなところに軍事技術開発拠点を設けるのかと疑問に感じたが、記事によれば、元々そこに国防省のサナトリウムがあり、その場所に建設されるということである。 ブログランキングに参加しています 1日1回クリックをお願いします

    ビーチリゾートのアナパに軍事開発拠点 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/06/27
  • 中白工業園区 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    ベラルーシの首都ミンスクの郊外に、中国企業専用の工業団地が創設されつつある。こちらがHPであり、英語で「Great Stone」というのが工業団地の名称となっている(中国語では「中白工業園区」)。 それで、こちらの記事の中で、ベラルーシのコビャコフ首相がGreat Stoneの目標について語っている。首相いわく、2021年までには、第1段階の850haを複合的に開発する計画である。それまでには、累計投資額10億ドル、入居企業100社、生産高10億ドル以上、雇用7,000人を達成したい。有利な地理的条件ゆえに、ロジスティクス面などでの優位があり、中国・EU間の輸送をベラルーシ領を経由して行うトランジット貨物輸送を最適化できる。中国とベラルーシの貨物も増える。これらのことは、工業団地に国際的な地位を与えることになり、一帯一路の枠内でGreat Stoneを中心にした中国~欧州間の輸送回廊を構築

    中白工業園区 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/05/30
  • 国境の街ブラゴヴェシチェンスクで国境警備兵の日を祝う : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    ロシア極東で現地調査中であり、ウラジオストクの後はアムール州の州都ブラゴヴェシチェンスクに来ている。日は日曜日で時間に余裕があったので、アムール川沿いを散策してみた。ご存知の方も多いと思うが、ブラゴヴェシチェンスクは対中国境の街であり、アムール川の向こうはもう中国の黒河という街である。ていうか、あまりに近いので、単に1つの街が川によって南北に分けられているだけのような印象を受ける。それで、日川沿いを歩いていると、妙に賑やかであり、ただ単に日曜日だから人々が繰り出しているようには思えない。どうもこの日は、ブラゴヴェシチェンスク誕生の162回目の記念日だったようだ。後から調べたところ、こちらに見るように、5月27日から6月2日までお祝いが続くそうで、中でも日5月27日がメインの祝賀行事が行われる日だったらしい。ちなみに、ブラゴヴェシチェンスク誕生からは162年だが、アムール州創設からは1

    国境の街ブラゴヴェシチェンスクで国境警備兵の日を祝う : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/05/30
  • ロ中を結ぶ初の道路橋 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    今回、ブラゴヴェシチェンスクに来て、同市と対岸の中国・黒河を結ぶ道路橋の建設プロジェクトについて情報を収集したので、簡単に整理しておく。 これまでは、両市の間は、川が凍っていない時期には船で、凍っている時期にはその上を自動車でという形で行き来していた。以前から、アムール川に橋を渡すという構想はあり、近年ではロープウェーで両岸を結ぶといった案もあったようだ。それが一気に動き出したのが2015年9月であり、プーチン大統領の訪中時に橋の建設に関する政府間協定が結ばれた。2016年末から建設作業が格化した。橋の設計はギプロストロイモスト研究所が担当した。建設総額は161億ルーブルほど。橋は全長1,081m。2019年2月にロシア建設部分と中国建設部分が繋がり、最終的には同年12月の完成が予定されている。なお、建設地は、ブラゴヴェシチェンスクの中心地からはやや離れており、上掲略図に見るように、アム

    ロ中を結ぶ初の道路橋 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
  • 「距離」に苦しむロシア冶金産業 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    前出のロシア冶金工業戦略の中で、もう一つ次のようなくだりが興味深かったので、メモしておく。こういう実態は周知のとおりだが、具体的な数字を挙げているのは貴重だと思うので。 外国の競争相手と異なり、ロシア冶金産業は、原料および完成品を、国内でより長い距離輸送しなければならないというハンデを抱えている。平均輸送距離は、鉄スクラップで847km、石炭で1,320km、輸出向けの鉄鋼完成鋼材で1,641km、ボーキサイトで3,284km、アルミニウムで4,577kmである。 ブログランキングに参加しています 1日1回クリックをお願いします

    「距離」に苦しむロシア冶金産業 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/05/20
  • カラチャイ・チェルケスで垣間見た文化事情 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    HP更新しました。マンスリーエッセイ「カラチャイ・チェルケスで垣間見た文化事情」です。よかったらご笑覧ください。 ブログランキングに参加しています 1日1回クリックをお願いします

    カラチャイ・チェルケスで垣間見た文化事情 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/05/17
  • メドヴェージェフ首相の去就 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    こちらの記事が、ロシアのメドヴェージェフ首相はどうやらそのポストを保持する見通しであるという前提に立ち、2012年以降の実績、プーチン体制における位置付け、今後の見通しなどについて論じているので、記事の大意をまとめておく。 これによると、メドヴェージェフ首相も、大半の閣僚も、ポストを保持できる可能性が高い。首相人も4月28日のテレビインタビューで、「むろん、私は今のところどこかで休暇をとるようなつもりはない。私は仕事をする用意ができており、最も自国のためになる場所で働くことになるだろう」と述べている。メドヴェージェフ率いる政府の経済ブロックは2014年以降、ひたすら耐え忍ぶという方式で仕事をしており、それがメドヴェージェフ首相が長くその座に留まっている秘訣である。評論家のD.オレーシキンは、「プーチン大統領のチームが戦略的に誤った決定を下し、メドヴェージェフ内閣にはそれを穏当な経済的方策

    メドヴェージェフ首相の去就 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/05/07
  • アルメニアはユーラシア経済連合入りを強要された : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    でも報道されているように、アルメニアのセルジ・サルキシャン首相が4月23日に辞任した。サルキシャンは2008年から年まで2期10年間大統領を務めたが、大統領権限の多くを首相に移す憲法改正を経て、4月17日に自らその首相に就任したばかりだった。これは事実上の政権長期化を意味し、それに抗議する大規模なデモが続いていた。ラルキシャン首相の辞任を受け、当面の首相代行にはカレン・カラペチャン氏が就任した。 さて、個人的に気になるのは、今回の政変により、アルメニアの政策路線、とりわけ対ロシア/EU関係をはじめとする対外政策が変わるのかどうかである。その関連で注目されるのが、反政府デモを主導したとされるニコル・パシニャン氏(後掲写真)の動きである。同氏はYelkというリベラル政党の党首。こちらの記事によると、パシニャンは2017年10月、「アルメニアは(ロシア主導の)ユーラシア経済連合に、自発的に

    アルメニアはユーラシア経済連合入りを強要された : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/04/28
  • モルドバの地域区分と地域総生産 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

    私の幻の著作『ウクライナ・ベラルーシ・モルドバ経済図説』に、上掲のようなモルドバの地域区分を掲載した。モルドバの国土が北部、中部、南部、ガガウス自治区、そして首都キシナウ都市区域に分けられている。しかし、実を言うと、その時点では、この地域区分がモルドバ当局が採用している正式なものであるかどうかの確信がもてないまま、見切り発車的に掲載した次第だった。 そして今般、モルドバ統計局の刊行物で、地域統計集が発行されているのを発見した。こちらのページからダウンロードできる。中身を確認したところ、まさに私が経済図説に掲載したのと同じ地域区分に立脚したものとなっており、安堵した。 統計集の中に、下に見るように、地域総生産のデータも出ていた。どんな国にも首都と地方の格差は存在するものだが、モルドバにおいては2015年時点で富の実に58.4%が首都キシナウに集中していることが分かる。また、1人当たりの総生産

    モルドバの地域区分と地域総生産 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ
    El_Fire
    El_Fire 2018/04/12