この中で一番毒性の低いベルガモットは、体重60kgの人の場合、10mlボトル約67本、毒性の強いバジルは、約9本が半数致死量ということになります。LD50を元にした数値は「致死量」という日本語に訳されることが多いのですが、「致死量」と言ってしまうと、この量以下であれば、死ぬことはないという誤解を生みがちです。LD50はあくまで、飲んだ人の半数が死亡すると想定される「半数致死量」です。病気で体力が弱っていたり、肝臓の代謝機能が衰えている人は、LD50値よりも少ない量でも死亡します。逆に体力のある人は、この量より多く飲んでも、助かる場合もあります。 ほとんどの精油は口に含むと、不快な味や強い刺激がしますので、大人の場合は、危険な量を飲むのは困難ですが、最も怖いのは幼児の誤飲です。近年、一般向けに市販されているほとんどの精油にはドロッパー(精油を一滴づつ落とす機能を果たすもの)が付いていますが、