米朝首脳会談から7カ月、一方的な武装解除を要求するアメリカのアプローチが行き詰まっている Jonathan Ernst-REUTERS <「米軍が韓国に核を隠している」という懸念を払拭して、米朝間の信頼構築を優先すべきだが> 私の質問に、韓国の政府高官は一瞬、沈黙した。米朝の協議が暗礁に乗り上げていた18年12月後半、朝鮮半島の「非核化」が具体的に何を指すのかという単刀直入な問いをぶつけたときのことだ。 この問いこそ、18年6月のシンガポールでの歴史的な米朝首脳会談で始まった核交渉の中核だ。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の側近であるこの高官は深いため息をついて言った。「一致した見解はない。韓国とアメリカの間にも、北朝鮮とアメリカの間にも。そして率直に言えば韓国政府内部にさえも」 一時は雪解けムードが漂った米朝関係が再び冷え込んでしまったように見える最大の理由はそこにある。 ドナルド・