庶民でも買える低価格自動車の登場などによって、現在爆発的に自動車の普及が進むインドで、一風変わった自動車が売れている。製造販売にあたるのは、新興財閥系のアーナンダ自動車。自動車に「当たり」を付けたところ、前年比690%増という驚異的な売り上げを記録したという。 インド西岸・ムンバイに本社を置くアーナンダ自動車は、業界第9位の中堅メーカー。牛糞を燃料にして動くバスや、両手で運転しながら食べられるカレーを開発するなど、インドの風土に合わせた自動車産業全般に携わっている。 中堅らしいアイデア製品にこだわる同社は、昨年9月、世界で初めての「当たり」付き自動車「ガネーシャ」を発売した。価格は30万ルピー(約54万円)と、やや高価格帯に属する。 ガネーシャのエアバッグにはおよそ20台に1台の割合で「当たり」のくじが入っており、車が衝突した際、開いたエアバッグの中に当たりくじが入っていれば、もう1台ガネ