国際テロ組織アルカーイダの指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者(52)の最近の姿を想定して米政府が公表した合成写真が、スペインの議員の顔写真を素材に作製されていたことが判明。怒り心頭の議員は訴訟も辞さない構えを見せている。AP通信が17日までに報じた。 顔写真を無断借用されたのは、統一左翼(IU)の前代表、ガスパル・リャマサレス議員(52)。2004年に選挙用ポスターに使っていた写真の、額から上の部分がそのまま使われ、全体としても同議員の顔に似た仕上がりとなっている。 合成写真を作製した連邦捜査局(FBI)は、スペイン紙ムンドの取材に対し、同議員の写真を使用したことを認めた。適切な素材がなかったため、インターネットの画像検索で見つけた同議員の写真を使ったという。(共同)