スマートフォンの登場により、進行方向を見ずに歩く人が飛躍的に増えた。 それまで進行方向以外を見ながら歩く人といえば二宮金治郎くらいしかいなかったし、その金治郎が読書しながら歩いたところで、道ゆく人たちは咎めるどころか、むしろその勤勉さを褒めたたえていたが、本当に勤勉だったのだろうか。もしかすると、金治郎は農業技術の本の表紙にポルノ小説をくるんでいたのかもしれない。小説に挿入されていた春画の結合部分に目を凝らし、よりよく見えるよう、本を斜めにして覗きこんだりしているうちに蛇行して藪に突入してしまったこともあったかもしれない。そうしなくてもよく見えるよう、当時の画家は男性器も女性器も実際の人体の比率より大きめに描いていたはずだが、偉人の代表ともいえる金治郎のような男でも、それがエロスという領域になってくると、「見る角度を変えたところで、描かれたもの以外が見えることはない」という単純な事実を理解
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