岡田斗司夫は孤独である。 私は岡田が「オタキング」を自称していた期間というのは,じつは短いんじゃないかと思っている。具体的には「エヴァ」のあった95年末から96年の中ごろまでである。その後は,つきあいや営業上の要請を除けば岡田は「作家」を肩書きとするようになっている。 作家はそもそも孤独なものなのだろうけれども。彼の業績から考えれば,日本SF作家クラブや,宇宙作家クラブに所属していても不思議ではない(というか,その資格は充分以上にある)のだが。所属したりはしない。せっかくつくったオタク・アミーゴスも現在は解散状態となり,それぞれピンで活動するようになった。先日の朝日新聞書評欄では,そんななかで偶然にもアミーゴスのうちの二人が同時に紙面に登場することになった。 近著の『オタクはすでに死んでいる』なのだが,同時刊行の『オタク学入門』をあわせて読むとわかりやすくなるかもしれない。岡田の『・・・入