1月4日の日記で書いた「効用音楽四原則」。 映画音楽の選曲法についての基本的な考え方で、 サントラファンの間では結構有名な理論なんですが、 せっかくなのでココでちょっと説明。 ・インタープンクト、カウンタープンクト 「インタープンクト」は、まあごく普通の選曲法ですね。 勇ましいシーンにアップテンポの曲を使ったり、 悲しいシーンにバラードを流したり、という使い方。 それに対する「カウンタープンクト」とは、対位法といい、 シーンとは逆の音楽を使って効果を上げる方法。 悲しいシーンにあえて明るい曲を使ったりする事で その感情を増幅させるような使い方です。 黒澤やキューブリックが得意としていた選曲法で 黒澤なら『野良犬』の対決シーンで流れるのどかな「ソナチネ」が、 キューブリックなら『時計じかけのオレンジ』の暴行シーンでの 軽快な「泥棒かささぎ序曲」といったあたりが有名ですか。 ・時空間の設定 音