<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2008年05月05日 (月)視点・論点「母子家庭は今」 あしなが育英会理事 工藤長彦 あしなが育英会は、病気や災害、自殺などで親を亡くした子供たちや、親が重度の障害を負い働けない家庭の子供たちの進学を、奨学金で支援すると共に、心の傷を癒すための「心のケア」を実施している民間の団体です。 奨学金申請者の約8割が、父親を亡くした母子家庭の子供たちであることから、私達は1988年の設立当初から、特に、この遺児母子家庭に焦点を当てて様々な実態調査を実施してきました。今年の2月に行った調査では、昨今の物価高、特に生活必需品の高騰によって、遺児母子家庭の母親の83・1%が「生活が苦しくなった」と訴え、教育費がまかなえず、26・3%の家庭の子供たちが進路変更を余儀なくされているという厳しい実態が明らかになりました。 遺児母子家庭の母親の年間勤労所