ナマの企画書・仕様書へのアクセスができない「ゲーム研究」の難しさ― DiGRA JAPAN月例会 7月3日 東京大学 伊藤憲二氏 日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)は、第1回の月例会を6月30日に東京大学で開催した。第1回の今回は、東京大学の伊藤憲二氏による「ゲーム研究の方法と意義についての序説」と題した発表。 この中で伊藤氏は、ゲーム研究に必要な「共通の語彙」の必要性、ゲーム研究者にとって隣接分野の研究に関する理解の必要性や、ゲーム開発者を対象とした各種アーカイブの構築、ゲーム研究者のポスト問題(ゲーム研究では職がない!)など、現在のゲーム研究とゲーム研究者にかかわるさまざまな問題点をあげ、それぞれに対応していくことが必要だと述べた。 共通の語彙については、一般にゲームを表現するときに使われている「ゲーム性」「クソゲー」などの言葉は、研究の共通基盤としての語彙としては