9年前、中国で覚醒剤を密輸しようとした罪に問われた愛知県稲沢市の元市議会議員に対し、中国の裁判所は上訴を棄却し、1審の無期懲役の判決を維持しました。中国は2審制のため、これで刑が確定しました。 愛知県稲沢市の元市議会議員、桜木琢磨被告(79)は、2013年に中国南部の広東省広州の空港で覚醒剤3キロ余りをスーツケースに隠し持って密輸しようとした罪に問われ、3年前の1審で無期懲役の判決を言い渡されました。 被告側は「ナイジェリア人の知り合いに頼まれた。覚醒剤が入っているとは知らずだまされた」と無罪を主張し、上訴していました。 被告側の弁護士によりますと、25日、日本の高等裁判所にあたる広東省高級人民法院は「被告はスーツケースを運ぶリスクを承知していた」などとして、上訴を棄却し、1審の判決を維持しました。中国は2審制のため、これで刑が確定しました。 一方、弁護士によりますと、中国では無期懲役の受