もし日立製作所の経営トップが「我々は世界最大のソフトウエアベンダーになる」と言い出したなら、どうなるだろうか。日立の社内は蜂の巣を突いたような大騒ぎになり、世間からは「できるわけがないじゃないか」と冷笑されるのがオチだ。だが、米国では日立と同業の重電メーカーがそう宣言し、ITベンチャーなどからスーパー技術者を片っ端から引っこ抜いている。 その重電メーカーとはもちろん、今やIoT(Internet of Things)のエバンジェリストになった感があるゼネラル・エレクトリック(GE)だ。そのGEの取り組みが、IoTの代名詞の一つになった「インダストリアル・インターネット」。航空機エンジンや鉄道車両、電力インフラなど自社製品に取り付けたセンサーでデータを収集、ビッグデータとして分析することで高度な保守サービスなどを提供しようというものだ。 実は、このインダストリアル・インターネットの話を最初に
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