湯川遥菜さん、後藤健二さんに続き、ヨルダン人パイロットのカサースベ中尉も殺害したとする映像を「イスラム国」が流した。正視に耐えないほどの残虐に、国境を超えて無事を祈っていた国内の関係者は怒りで声を震わせた。 イスラム教徒「泣きたい気持ち」 東京都豊島区などにモスクを持つ「日本イスラム文化センター」のクレイシ・ハールーン事務局長(48)は「怒りと泣きたい気持ち。映像を見る勇気がない」と声を落とした。 人質事件が発覚した1月20日以降、首相官邸前の集会に参加したり、「イスラム国」のふるまいはイスラムの教えに反していると訴えたりしてきた。「イスラムの教えでは、戦争中の敵であっても火をつけて殺してはいけないとされている。彼らはイスラム教の敵だ」と非難した。今後抗議デモを行いたいという。 都内の大学で講師をする40代のヨルダン人男性は、母国からの連絡でニュースを知った。「国中が怒っている。イスラム教