弾道ミサイル防衛システムではローンチ・オン・リモート(Launch on Remote; LOR)とエンゲージ・オン・リモート(Engage on Remote; EOR)という技術が重要になります。どちらも前方に展開した別のレーダーからの敵目標の情報をデータリンクして、迎撃範囲を大きく広げる効果があります。 これは米ミサイル防衛局の資料から欧州MDイージス・アショア(地上型イージス・システムとSM-3)の概念図です。自己のレーダーのみの基本的な状態(オーガニック)、ローンチ・オン・リモート、エンゲージ・オン・リモートでそれぞれ迎撃可能範囲が大きく違う事が分かります。同時可能対処数も大きく変わって来ます。(※この図はあくまで概念図であり、描かれてある迎撃ミサイルの射程範囲や同時可能対処数は正確なものではなく実際とは異なります。) 弾道ミサイル防衛システムのSM-3ブロック1Aは最大射程12